エンゼルス・ミナシアンGM 大谷との交渉過程について言及せず

ドジャース移籍を決めた大谷翔平の入団記者会見が行われ、エンゼルスの「大谷時代」は正式に幕を閉じた。一部ではエンゼルスが大谷に対してドジャース(や他球団)に匹敵するようなオファーを提示しなかったことが報じられているが、ペリー・ミナシアンGMは大谷との交渉過程について言及を避けた。「契約の大きさは理解しているが、話すつもりはない。初日からそう言ってきた。話すことに何のメリットもないからね」とミナシアンGMは語っている。

交渉過程について言及しなかったミナシアンGMだが、大谷については「特にこの3年間は、彼がここでやったことは素晴らしかったし、信じられないような選手だった。大型契約を祝福するよ。今後の活躍を祈っている」とコメント。この3年間、大谷はエンゼルスの「エース兼主砲」として活躍しており、ミナシアンGMは今後の補強でその穴を埋めなければならないことになる。

エンゼルスが今オフの補強にどれくらいの資金を費やすつもりなのかは定かではないが、ミナシアンGMは「ローテーションであれ、ブルペンであれ、投手補強が間違いなく優先事項だ」と語っている。FA市場には今季のサイ・ヤング賞投手であるブレイク・スネルのほか、ジョーダン・モンゴメリー、マーカス・ストローマン、ルーカス・ジオリト、今永昇太といった好投手たちが残っている。トレード市場に目を向ければ、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)らを獲得できるチャンスもある。2014年以来のポストシーズン進出を果たすためには、エース格の先発投手の獲得が必要不可欠だ。

一方、野手陣に関しては「現有戦力に多くの柔軟性がある。複数のポジションを守れるルイス・レンヒーフォやブランドン・ドルーリーのおかげで、選手起用に柔軟性が生まれている。だから(あまりポジションを気にせず)必要な選手を獲得したい」とコメント。指名打者の大谷が抜けたからといって、必ずしも代役となる指名打者を獲得するわけではなく、アンソニー・レンドンやマイク・トラウトのようなベテラン選手をローテーションで起用することも検討しているという。もちろん、大谷退団によるパワーダウンを補うために、J・D・マルティネスやホルヘ・ソレアといった指名打者候補のパワーヒッターの獲得を狙う可能性も残されている。

いずれにせよ、大谷と再契約できなかったことによって、大きな資金的余裕が生まれたことは事実。ミナシアンGMはこの「大谷資金」を使い、投打両面での戦力アップのためにあらゆる方法を検討していくことになるだろう。

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