「ガソリン車のナンバー取得に200万」中国EV事情をタレントの段文凝氏が激白 EV化は猪突猛進状態

タレント・段文凝氏

12月16日にテレビ愛知で放送された「激論!コロシアム」では、中国の電気自動車・EV化について議論した。そこで明らかになったのは、EV化を猪突猛進で政策を進めている中国で、さまざまな弊害が起きていた事実だった。

中国ではEV充電に6時間も ガソリン車のナンバー取得に200万円

段文凝氏「ナンバーを買うのに200万円もかかる」

スタジオに出演した中国人ジャーナリストの周来友氏は、中国で、電気自動車を充電するのに6時間もかかることや、資産価値の低下、さらにEVメーカーの乱立などの問題点を挙げた。一方、早稲田大学非常勤講師でタレントの段文凝氏は、「ガソリン車のナンバーは買えない。抽選で当たらないともらえないので、何年間も待っている人もいる」と指摘した上で、「地方ではガソリン車のナンバーを200万円で買うこともある」と中国国内の仰天事情を解説した。

猪突猛進状態の中国 高度成長期時代の日本に似ている

石川和男氏

「今の中国は30年から40年前の日本と同じ」と指摘したのは、政策アナリストの石川和男氏だ。その上で「高度成長期時代の日本は、環境対策、公害対策を置き去りにしてしまった。その反省を日本は生かしてきた。しかし、その中で日本は、度胸や度量が消滅してしまった」と話した。

夏野剛氏

一方、近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、2000年以降の日本は、伸びている産業を伸ばすのではなくて、潰れそうな産業には補助金を突っ込んで、生き返らせようとしていると指摘した。

EV業界で中国メーカーの躍進や国産ジェット旅客機の開発中止など、元気がない日本のモノづくり。高度成長期時代の“勢い”を取り戻すためには、何が必要なのか。

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