「エールシステム」始動 花巻・学生の飲食代を大人が支援

エールシステムの利用拡大を願うはなふーぷのメンバー

 岩手県花巻市出身・在住の大学生や高校生らで組織する市民団体はなふーぷ(加藤ゆい代表)は、市内飲食店で大人が学生の利用料金を支援する「学生支援エールシステム」の本格運用を始めた。金銭的な負担を減らすことで地元店の利用を促し、居場所づくりにつなげる取り組み。試行期間を経て、より良い仕組みを構築した団体メンバーは「花巻を知り、好きになる機会にしてほしい」と願う。

 大人が同市大通りのリットワークプレイスと花巻食堂を利用した際、レジ横の専用箱に若者へのエールとして現金を寄付する。中高生や大学生は学生証提示や制服着用でシステムを利用でき、利用額の半額分までを箱から支払いに充てることができる。

 はなふーぷは「経済的な理由から利用できる店が少ない」「まちなかで集まれる場がほしい」などの学生の声、学生を応援したい大人の思いを踏まえ、2021年9~12月にシステムを試行。同市を拠点に中高生の探究活動支援などを行うNPO法人ハナレヤのサポートを受け、今年10月に本格運用を始めた。

 現在、高校生メンバーを募っている。問い合わせはインスタグラムのダイレクトメッセージへ。

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