世田谷一家事件23年、朗読劇に 母の思い題材、区内で上演

「世田谷一家殺害事件」から23年となるのを前に、東京都世田谷区内のホールで上演された朗読劇。事件解決を願う遺族の宮沢節子さんの思いを題材にしている=16日午後

 東京都世田谷区の住宅で2000年12月末、住人の会社員宮沢みきおさん=当時(44)=の一家4人が殺害された事件が発生から23年となるのを前に、事件解決を願う宮沢さんの母節子さん(92)の思いを題材にした朗読劇「午前0時のカレンダー」が16日、区内のホールで上演された。節子さんは「早く犯人が捕まってほしい。生きている間に真相が知りたい」とコメントした。

 毎晩午前0時になるとカレンダーに斜線を引いて解決を願う節子さんの実話が基になっており、節子さん役を演じた役者の津田匠子さん(60)らの朗読に、観客約100人が耳を傾けた。

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