地元食材を使った「味めし」をお呼ばれ! 犬山市の隠れたごちそうの里・栗栖地区でアポなしローカル旅

味めし

愛知県の超ローカルエリアに暮らす人たちは、毎日どんなご飯を食べているのか。魅力的な自然風景を楽しみながら、“アポなし”で訪問させてもらいました! 今回は犬山市・栗栖地区です。

田畑が広がる栗栖地区

ジャンボ落花生

国宝犬山城を有し、城下町のイメージが強い犬山市。その北端部に位置する栗栖地区は木曽川と山に囲まれた自然豊かな場所です。木曽川沿いの眺めの良い集落では、田んぼや畑が広がっています。栗栖地区で特産品を作ろうと栽培が進められているのが「ジャンボ落花生」です。木曽川のほとりにある栗栖地区は土がサラサラしているので、落花生栽培に向いているそうです。

落花生を収穫

栗栖地区で出会った農家の小島克己さんが行っているのが、落花生の収穫体験です。落花生は花が咲き終わり、つるが地下へと伸びて実をつけます。くわをつかって土を掘り起こしながら収穫します。

たわわに実った落花生は収穫体験にやってきた子どもたちが手摘み。「止まらないぐらいおいしい」からと一生懸命手伝い、大量の落花生を収穫することができました。

「採れたて落花生の塩ゆで」をお呼ばれ

たわわに実った落花生

お呼ばれした朝ご飯は「採れたて落花生の塩ゆで」。乾燥させてローストした一般的な落花生とは違い、白い薄皮に包まれた落花生の実は、栗を思わせるホクホクの味わいです。みずみずしいおいしさに、手が止まらなくなるのも納得!

ハイビスカスローゼルティー

落花生の塩ゆでとともに楽しむのは「ハイビスカスローゼルティー」。克己さんが庭で育てたハイビスカスローゼルの花を乾燥させて煎じたお茶です。ほどよい酸味があり、収穫で疲れた体がじんわりと癒やされます。

ジャンボレモン

さらに克己さんの紹介で、小島憲基さん宅にもお呼ばれしました! サラリーマンを引退してから、変わった植物を集め始めたという憲基さん。庭で育てていたのが「ジャンボレモン」です。通常のレモンよりも何倍も大きな柑橘に包丁を入れると、中からジューシーな黄色のつぶつぶが姿を現しました。

レモンよりも酸味は抑え目。それでいてしっかりと酸味がきいたレモンの味がしました。

木曽川でラフティングができる施設へ

グレープフルーツのような匂いのするジャンボレモン

そして小島さんの紹介で昼食のお呼ばれに向かったのは、木曽川でのラフティング体験ができる「YHAラフティング」の施設。ここを拠点としてラフティング体験を開催する若杉芳明さんからBBQをごちそうになりました! 施設の一角で育てた摘みたての原木ヒラタケと、若松さんが捕まえてさばいた猪肉のスペアリブ、さらに朝ご飯をお呼ばれした小島克己さんが育てた大きな原木シイタケも一緒に焼きます。

摘みたてのしいたけは肉厚でジューシーさ満点。原木のひらたけは香りが豊かでプリッとした弾力があり、キノコらしい濃いうまみが口の中いっぱいに広がります。

猪のスペアリブを豪快に食らう!

猪のスペアリブ

シンプルに塩味のみで味付けした猪のスペアリブは、豪快に頬張ればワイルドな肉のうまみが爆発! ちなみにあばらの上の部分がロースにあたるそうです。

さらに手間暇かけて作られた「栗の渋皮煮」も、甘い中にも栗本来の甘さを感じられる上品なおいしさ。お昼からぜいたくご飯をお呼ばれしました!

田楽定食

夕ご飯をお呼ばれしたのは栗栖地区で美容師を営む長瀬さん宅。栗栖の名産であるゴボウを使った「味めし」と、栗栖では行事ごとに欠かせないという「豆腐の味噌田楽」の田楽定食です。

味めし

固めの木綿豆腐を炭火で香ばしく焼き上げた味噌田楽は、赤味噌仕立ての甘味噌だれで味を付けます。そして「味めし」は、米を炊き上げたあとに具材を合わせるので、具材の輪郭がはっきりした味わいに。しょうゆや砂糖などの味付けに、ついつい箸が進みます。

犬山市・栗栖地区の地元グルメを楽しんだ今回の超ローカル旅。ほっこり温まるご飯と人の温かさに心癒されたのでした。

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