丸岡城や一乗谷城、越前若狭の城を福井県の4団体PR 横浜で日本最大級の「お城EXPO」開幕

お城EXPOで、丸岡城の写真をバックにかぶとを試着する来場者=12月16日、神奈川県横浜市西区のパシフィコ横浜

 日本最大級の城イベント「お城EXPO」が12月16日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。福井県内からは丸岡城や一乗谷城などの関連4団体が参加。戦国時代に名だたる武将が往来した越前若狭の個性的な城をアピールし、来年3月に県内延伸する北陸新幹線を使った来県と城巡りを呼びかけた。17日まで。

 日本城郭協会などが城ファンの交流などを目的に2016年から開いており8回目。「城めぐり観光情報ゾーン」に、大阪城や彦根城など全国の城郭関連団体が80のブースを構えた。

 県内からは▽丸岡城天守を国宝にする市民の会▽県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館▽各地の保存団体などでつくる「ふくい城巡りプロジェクト」▽県内五つの城の関係者でつくる越前若狭御城印運営協議会―と、過去最多の団体が参加した。

⇒福井の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」

 各ブースではスタッフが武士の衣装を着るなどしてファンをお出迎え。城の歴史を伝える史料や複雑な地形を再現した立体模型といった展示のほか、手裏剣の的当てゲームや出土遺物を復元した立体パズルなど楽しい企画も盛りだくさん。EXPO限定の御城印も人気を集めた。丸岡高地域協働部の14人も参加し、パンフレットを配って丸岡城の魅力や来年の丸岡藩誕生400年をアピールした。

 織田信長や北条早雲が好きという千葉県船橋市の男子児童(9)と別の児童(9)は、丸岡城のブースでかぶとを試着し「こんな重い物をかぶって戦うなんてすごい」と驚いた様子。「福井の城に行ってみたい」と笑顔で話していた。

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