愛猫を深く傷つけてしまう『飼い主の最低行為』3選 関係回復のための上手な対応も

1.一方的なスキンシップ

嫌がっている猫を無理矢理抱っこしたり、追いかけまわしたりするのは、飼い主として最低の行為といえます。スキンシップはもちろん大切ですが、行き過ぎると猫にストレスがかかる可能性があるためです。

これらの行為は、犬の飼養経験が長い人や幼い子供にしばしば見られます。もちろん彼らに悪気はありません。猫との接し方を知らないだけなのです。

とくに猫は気まぐれな動物なので、スキンシップをするときは「猫が嫌がっていないか」を必ず確認する必要があります。手足がつっぱっていたり、しっぽをブンブンと降っていたりする場合は、抵抗している可能性大。いったん距離を置いて、猫の気が向くまで気長に待ちましょう。

2.同居ペットとのえこひいき

多頭飼いをしている場合、それぞれへの対応に差が出てしまい猫を傷つけることがあります。猫は独立心が強い動物ですが、だからといってえこひいきを平気で受け入れられるわけではないからです。

とくに気を付けなければならないのが、2匹目以降を迎え入れたときや、ご家族に赤ちゃんが産まれたとき。例え故意ではなかったとしても、後から来た子のお世話ばかりに熱中してしまうと先住猫は傷つきます。また、わざとえこひいきをするのが好ましくないことは言うまでもありません。

家族が増えたときは、先住猫の精神的な負担に最大限配慮しましょう。今までと変わらない接し方を心掛けると同時に、テリトリーを守ることも飼い主さんの重要な役目です。

3.暴力や飼育放棄

当然のことながら、猫への暴力や飼育放棄は飼い主として最低な行為です。飼い猫は野良猫のように逃げ場がありませんから、人間からの暴力を避けられません。心身ともに大きなストレスがかかるのは当然です。

また同様に、飼育放棄も猫を傷つける最低な行為です。スキンシップを怠るのはもちろん、トイレ掃除をさぼって不衛生にしたり、何の意味もなくご飯を減らしたりすることも「飼育放棄」といえます。

それとは反対に、必要以上にご飯を与えて肥満体型にさせるのも好ましくありません。

これらの行為は猫を傷つけるだけでなく、怪我や病気のリスクを高めることにもつながります。また猫は犬のように「しつけ」が入りやすい動物ではないので、人間の都合に合わせるためにこれらの行為を行うというのも意味がありません。

関係回復のためには

愛猫との関係が壊れてしまったときもっとも大切なのは、安心させてあげることです。

故意にしろそうでないにしろ、傷ついた猫は飼い主さんを「信用できない相手」とみなしています。害を与える存在でないことを再認識してもらえれば、信頼関係が戻るかもしれません。

具体的には、ご飯やトイレ掃除など基本的なお世話を欠かさず行うことです。今まで他の家族が担当していたのであれば、猫から警戒されている人がすべて担うようにしましょう。ただしスキンシップは無理に行わず、猫が心を開いてくれるまでひたすら待ちます。

猫が自分から近づいて来てくれたときは、優しく穏やかに撫でてあげてください。

まとめ

暴力や飼育放棄が最低な行為であるのは言うまでもありませんが、無意識のうちに猫を傷つけてしまったり、ストレスをかけてしまったりすることもあるでしょう。可愛くて過度に抱っこする、赤ちゃんが産まれて猫のお世話がおざなりになってしまうなどの行為は、誰しもやってしまう可能性があります。

もしも愛猫を傷つける行為をしてしまえば、関係を回復させるのには多大な時間と忍耐が必要になります。そんなときはまず、自分の行動を振り返ってみてください。いつから猫の態度が変わったのか思い出してみると、好ましくなかった行為に気付けるはずです。

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