囲碁日本一へ児童87人熱戦 真備で「こども棋聖戦」開幕

一力三冠(中央)が見守る中、熱戦を繰り広げる小学生

 全国の小学生が囲碁日本一を争う「第13回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」(倉敷市、日本棋院など主催、山陽新聞社など共催)が16日、同市真備町箭田のマービーふれあいセンターで開幕し、部門ごとの4強が決まった。17日に準決勝、決勝を行う。

 都道府県予選の通過者ら87人(低学年の部42人、高学年の部45人)が出場。一力遼三冠(棋聖、本因坊、天元)が審判長を務め、開会式で「囲碁の楽しさ、魅力を分かち合ってほしい」と激励した。

 参加者は互先、黒番6目半コミ出し、持ち時間各40分(予選は同30分)で対局。盤上で向き合あった子どもたちは真剣な表情で一手一手を繰り出していた。

 16日は各部門8グループに分かれた予選リーグの後、グループ首位による決勝トーナメント1回戦(準々決勝)を行い、低学年は東京都(2人)、大阪府、香川県、高学年は北海道、東京都、兵庫、島根県の代表が勝ち上がった。

 こども棋聖戦は、奈良時代に中国から囲碁を伝えたとされる同市真備町地区ゆかりの吉備真備(695~775年)にちなみ2011年から開催。優勝者には七大タイトルの一つ「棋聖」の子ども版「こども棋聖」の称号が贈られる。

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