クリスマス商戦本格化 「自宅で過ごす派」増で部屋彩る装飾品が人気

横浜高島屋ではクリスマスを長く楽しむ絵本やインテリアなどが人気を集めている=横浜市西区

 クリスマス商戦が本格化している。近年は自宅でクリスマスを過ごす傾向が強く、部屋を飾るオーナメントやアドベントカレンダーなどが人気だ。冷凍のクリスマスケーキも好調で、県内の商業施設はクリスマスを思い思いに楽しむ工夫を提案している。

 「クリスマスを家で楽しむために、毎年少しずつ飾りを買っている」。横浜高島屋(横浜市西区)6階のおもちゃ売り場で飾りを購入した川崎市川崎区在住の女性が笑顔で話した。

 同店では、11月中旬からクリスマス商戦に力を入れている。依然としてプレゼント需要は高いものの、クリスマスを見て楽しむインテリアが人気を集めている。ツリーに飾る木製オーナメントやドイツ製インテリアのほか、本を開くと紙のクリスマスツリーなどが立ち上がる「仕掛け絵本」をツリー代わりに購入する人もいるという。

 中でも近年は12月1日からクリスマス当日までをカウントダウンする「アドベントカレンダー」の人気が高い。日付ごとに菓子や絵本などが入っており、日めくりで楽しめる。担当者は「長い期間楽しむために、インテリアや過ごし方にこだわるお客さまが増えている」と話す。

 そごう横浜店(横浜市西区)1階化粧品売り場でも各化粧品メーカーがアドベントカレンダーを売り出し、販売初日に完売した商品もあった。「この時期にしか買えない上、デザインもさまざまでインテリアとしても人気」と担当者は説明する。

 化粧品の中では、香水がギフトだけではなく自分へのご褒美用の需要も高く、各店舗でアピール。ボディーソープやヘアオイルなども好調で、前年比5割超も増加した商品もあるという。

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