城端スマートIC開通 東海北陸自動車道 交流人口、観光振興に期待

上り線のETCゲートを通過する車=南砺市立野原東

 東海北陸自動車道「城端スマートインターチェンジ(IC)」(南砺市立野原東)が16日、開通した。同市にとって南砺スマートICに続く2カ所目の自動料金収受システム(ETC)専用のICで、長さ12メートル以下の全車種が24時間通行できる。愛知県や長野方面からのアクセスが向上し、世界遺産の五箇山合掌造り集落との連携により、交流人口の拡大や観光振興につながることが期待される。

 南砺市城端伝統芸能会館「じょうはな座」で行われた開通式には関係者約60人が出席。田中幹夫市長が「旧城端町時代からの念願だった。文化遺産を結ぶ周遊ルートの形成や企業誘致、地域経済の活性化につなげたい」とあいさつした。中日本高速道路の森島貴代治執行役員金沢支社長が「1年9カ月間の短期で開通することができた」と謝意を示した。堂故茂国土交通副大臣、新田八朗富山県知事、橘慶一郎衆院議員、山田俊男、柴田巧両参院議員が順に祝辞を述べた。

 関係者のテープカットとくす玉割りが行われた。城端スマートICの上り線(名古屋方面)がスクリーンに映し出され、1台目が通行すると会館内の出席者から拍手が起きた。上下線の各5台の運転手には、通行証明書と記念品が贈られた。

 城端スマートICは、城端サービスエリア(SA)に隣接して設置され、小矢部砺波ジャンクション(JCT)から約14.5キロの地点にある。上り線と下り線にそれぞれ出入り口(ETCゲート)が設けられ、市道桜ケ池クアガーデン線とつながる。総事業費は約13億5千万円。料金は普通車は富山-城端スマートIC間が1400円。金沢東-城端スマートIC間は1190円。

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