思い込みで被害者の夫を恨む 豊見城の強盗事件 ダンプ運転手に懲役5年6月求刑 那覇地検

(資料写真)那覇地裁

 豊見城市の民家に浸入してモデルガンで住人女性を脅迫し、現金2万2千円を奪ったとして、住居侵入と強盗の各罪に問われた南風原町のダンプ運転手の被告(71)の初公判が15日、那覇地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役5年6月を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審した。判決は来年1月12日。

 被告人質問で、被告は過去に多大な損害を受けた詐欺被害を語り、被害者の夫(故人)も関係したと思い込み恨んでいたなどと動機を説明。被害女性には恨みはないとし「心からおわびしたい」と謝罪した。

 検察側は論告で、他の住人がいないと確認した上で侵入して執拗(しつよう)に現金を要求した悪質な犯行だと指摘。弁護側は、突発的で計画性のない犯行だったと主張した。

© 株式会社沖縄タイムス社