東大寺お水取り練行衆11人発表 和上は上司永照師、大導師・森本公穣師

練行衆の名前を読み上げる橋村別当(中央)=16日、奈良市雑司町の東大寺開山堂

 奈良市の東大寺は16日、来年の二月堂修二会(お水取り)で行にこもる練行衆(れんぎょうしゅう)11人を発表した。戒を授ける和上は上司永照・持宝院住職、法会全体を統括する大導師を森本公穣・清凉院住職が務める。密教や神道の修法を担当する咒師(しゅし)は上野周真・真言院住職、法会の進行をつかさどる堂司(どうつかさ)には佐保山曉祥・宝珠院住職が選ばれた。

 午前8時30分ごろ、初代別当(住職)良弁を祭る開山堂の座敷に一山の僧侶が並び、橋村公英別当が名前と配役を読み上げた。橋村別当は「それぞれの立場で精進賜りますようお願いします」と呼びかけた。

 練行衆は来年2月20日から前行の別火(べっか)に入り、3月1日に始まる本行に備える。初めて行にこもる「新入(しんにゅう)」はひと足早く2月15日に別火入り。

 二月堂での聴聞(ちょうもん)の可否や一般参拝の方法など、新型コロナウイルス対策については後日発表する。

 配役は次の通り。

 和上=上司永照・持宝院住職▷大導師=森本公穣・清凉院住職▷咒師=上野周真・真言院住職▷堂司=佐保山曉祥・宝珠院住職▷北座衆之一=池田圭誠・金龍寺住職▷南座衆之一=筒井英賢・龍松院住職▷北座衆之二=中田定慧・隔夜寺住職▷南座衆之二=北河原公慈・中性院住職▷中灯=清水公仁・宝厳院住職▷権処世界=上司永観・持宝院徒弟▷処世界=森川真雅・空海寺徒弟(新入)。

© 株式会社奈良新聞社