東海北陸道に城端スマートIC開通 富山県南砺市、観光振興に期待

城端スマートICが開通し、ゲートを通過する車=南砺市立野原東

 東海北陸自動車道で整備が進められてきた城端スマートインターチェンジ(IC)=富山県南砺市=が16日、開通した。市内2カ所目のスマートICで、新たな観光周遊ルートの形成や、周辺で計画されている自然体験施設「プレイアースパーク」の玄関口となるなど、地域の観光振興や活性化が期待される。

 スマートICは自動料金収受システム(ETC)を搭載した車だけが通行できるIC。城端スマートICは福光ICから南へ3.7キロ、五箇山ICから北へ12.6キロの地点にあり、サービスエリアなどを活用した「SA・PA接続型」として昨年4月から工事が行われてきた。

 事前の抽選で選ばれ、一番乗りで上り線入口ゲートを通過した静岡県の会社員、伊藤優一さん(38)は「高速道路が好きなので、良い思い出になる。このまま白川郷に行きたい」と話した。

 同日は南砺市の城端伝統芸能会館じょうはな座で開通式があり、田中幹夫市長が「合併前の旧城端町時代からの念願で、感慨深いものがある」と述べた。

上り線入口ゲートを通過する車=南砺立野原東
一番乗りで、通行証明書を受け取るドライバー

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