栃木県で41年ぶり囲碁・棋聖戦 日光「千姫物語」で1月 一力に井山挑む第3局

 囲碁の最高位を争う第48期棋聖戦7番勝負第3局が来年1月27、28の両日、日光市安川町のホテル「日光千姫物語」で打たれることが16日までに決まった。市民有志でつくる囲碁の聖地日光協議会、日本棋院県本部などが主催。本県開催は1983年の第7期第1局(藤沢秀行(ふじさわひでゆき)棋聖対趙治勲(ちょうちくん)名人)以来、41年ぶりとなる。

 「子どもたちに囲碁への関心を持ってもらい、裾野を広げ地元を盛り上げたい」(事務局担当者)という狙いから招致した。

 一力遼(いちりきりょう)棋聖(26)=天元、本因坊との三冠=に井山裕太(いやまゆうた)王座(34)=碁聖との二冠=が挑戦する。井山王座は今年10月、大阪市などで行われた挑戦者決定トーナメントを勝ち上がった。両者が棋聖戦で顔を合わせるのは2022年以来3度目。前回は挑戦者だった一力棋聖が4勝3敗で熱戦を制した。

 第48期棋聖戦は1月11日、東京都文京区のホテルで開幕する。26日は日光市内で前夜祭、27日はプロ棋士との触れ合い体験、28日は大盤解説が行われる。

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