山本由伸争奪戦 ジャイアンツとRソックスが3億ドル以上を提示か

ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す山本由伸の争奪戦は、開始当初から「2億ドル以上の大型契約は確実」と言われていた。ところが、多くのチームが参戦する激しい争いとなったことにより、予想される契約規模もどんどん上昇。今では「3億ドルを超える可能性もある」と言われるようになった。そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、関係者から得た情報として、ジャイアンツとレッドソックスの2チームが3億ドル以上の契約をオファーしていることを伝えている。

山本争奪戦については「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者がドジャースとヤンキースの2チームを本命に挙げている。このほか、メッツ、ブルージェイズ、フィリーズなども争奪戦に加わっているとみられるが、先発ローテーションの強化を目指すジャイアンツとレッドソックスが「本気」のオファーを提示しているようだ。

ジャイアンツは李政厚(イ・ジョンフ)と6年1億1300万ドルの大型契約を結んだものの、大谷翔平に対して「ドジャースと同条件のオファーを出していた」との報道もあり、補強資金はまだまだ残っている。今季100イニング以上を投げた先発投手がローガン・ウェブとアレックス・カッブしかおらず、エースのウェブと先発2本柱を形成する投手を獲得するために、山本争奪戦に全力を尽くしているとみられる。

レッドソックスはチーフ・ベースボール・オフィサーのハイム・ブルームを解任し、球団OBでもある元投手のクレイグ・ブレスローが新たに就任。カブスのフロントオフィスで投手陣の立て直しに手腕を発揮したブレスローは、レッドソックスでも投手陣の再建を最優先事項に掲げており、最初の大仕事として山本獲得を目指しているようだ。元同僚の吉田正尚が在籍しており、山本にとってはプレーしやすいチームの1つかもしれない。

メジャーリーグの長い歴史上、総額3億ドル以上の契約を結んだ投手はヤンキースのゲリット・コール(9年3億2400万ドル)だけ。山本は10年を超える長期契約になる可能性も取り沙汰されており、年平均額でコール(3600万ドル)を超えるのは難しいかもしれないが、契約総額ではコールを上回り、投手史上最高額の契約を手にする可能性も出てきた。

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