メッツ 山本由伸獲得失敗なら今オフの大物FA選手獲得は回避か

今オフのメッツの補強プランは「山本由伸を獲得するか、それとも誰も獲得しないか」という形になりそうだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は以前、メッツが山本獲得に失敗した場合にブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーを狙う可能性について言及したが、米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者は別の見解を示している。メッツにとって山本は「特別なカテゴリーに属する選手」であり、「大金を投じる価値のある唯一の大物選手」と考えているようだ。

サモン記者は、もしメッツが山本獲得に失敗したとしても、スネルやモンゴメリーの獲得に動くことはないとの見解を示している。それどころか「ルーカス・ジオリトさえもメッツが希望する価格帯からは外れるだろう」としている。今季のメッツはメジャー史上初となる3億ドルを超えるペイロールでスター軍団を形成したものの、75勝87敗と低迷。2025年以降の再コンテンドに向け、2024年を「移行期間」と位置付けており、よほど特別な選手でない限り、大金を投じる意味はないのだ。

山本はメッツにとってまさに「特別な選手」であり、唯一の例外として、大金を投じて獲得を狙っている。やはり25歳という若さが最大の魅力となっており、30歳前後のほかのFA選手とは異なり、中長期的にも重要な戦力として計算できる点が非常に大きい。メッツは山本を「今後何年にもわたって第一線の先発投手として活躍できる選手」と評価しているようだ。

メッツは2024年シーズン終了後にホセ・キンタナ、ルイス・セベリーノ、オマー・ナルバエス、ブルックス・レイリー、ピート・アロンソらがFAとなり、すでに放出したマックス・シャーザーやジェームス・マッキャンの金銭負担も終了するため、ペイロールにかなりの余裕ができる。2024年シーズン終了後にはフアン・ソト、アレックス・ブレグマン、コービン・バーンズ、マックス・フリードといった有力選手が市場に出てくるため、今オフに中途半端な選手を獲得するより、そこに向けて資金を温存しておきたいという思惑もあるのだろう。

もちろん、だからといって補強を全くしないというわけではなく、ジャスティン・ターナーやマイケル・A・テイラーに興味を示していることが報じられている。山本獲得に失敗した場合は、比較的小規模な補強に終始することになりそうだ。

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