児童のほっこり手描きパンフで下風呂温泉(青森県)などPR 地元風間浦小6年9人がチャレンジ

児童が作製したパンフレットは、手描きのイラストを交えて各施設の泉質などの特徴を集約している
温泉施設の担当者(左)に、作製したパンフレットを手渡す風間浦小の児童

 青森県風間浦村の風間浦小学校6年生9人が、村内の温泉や宿泊施設の特徴を集約したパンフレットを440部作製した。14日、児童が2班に分かれて各施設を訪問し、完成したパンフレットを30~50部ずつ贈った。今後、村役場と青森市の県観光物産館アスパムにも置く。

 古里への理解を深める授業の一環で、児童は9月以降、下風呂温泉郷や桑畑地区の温泉施設に足を運び、担当者から泉質や効能、歴史に関する説明を受けた。パンフレットには、下風呂温泉郷にある9施設の外観と浴場の写真などを掲載したほか、下風呂地区の地図や建物を盛り込み、カラフルな手描きのイラストで仕上げた。

 児童からパンフレットを受け取った、下風呂観光ホテル三浦屋の三浦庸一代表取締役は「よくまとめられていて、観光客も喜んでくれると思う。地域の子どもたちが活動してくれることがうれしい」と笑顔で話した。

 杉山琴美さん(12)は「歴史などを知り、温泉は風間浦に欠かせない大切なものだと学んだ。パンフレットを見て、多くの人に来てほしい」と語った。

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