パワーヒッターの補強が急務のマリナーズ ホスキンス獲得に興味か

今オフのマリナーズは、テオスカー・ヘルナンデスがFAとなり、マイク・フォードをノンテンダーFAとし、エウヘニオ・スアレスとジャレッド・ケルニックをそれぞれトレードで放出した一方、野手の補強はレッドソックスからルイス・ウリアスを獲得したのが目立つくらいである。長打力のある複数の打者を放出したことで打線は大幅にパワーダウンしており、新たなパワーヒッターの補強が急務に。そんななか、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、マリナーズはリース・ホスキンスに興味を示しているようだ。

現在30歳のホスキンスはフィリーズの正一塁手として活躍してきたパワーヒッター。メジャー2年目の2018年に自己ベストの34本塁打&96打点をマークし、2022年は156試合に出場して打率.246、30本塁打、79打点、OPS.794を記録した。今季はFAを控えた大事なシーズンだったが、オープン戦で左ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負い、レギュラーシーズンを全休。ポストシーズンで復帰する可能性もあったが、結局ロースター入りは見送られた。

マリナーズのジェリー・ディポート編成本部長は今オフ、三振を減らして打線のコンタクト率を上げていく方針を示しており、今季200三振以上を喫したヘルナンデスとスアレスの放出はその方針に沿った動きとなっている。ホスキンスも2019年に173三振、2022年に169三振を喫しているように、三振の多い打者ではあるものの、2019年は自己最多の116四球を記録。通算打率.242に対して、通算出塁率は.353と1割以上も高い数値となっており、振り回すだけの粗っぽい打者ではない。ディポート編成本部長もそのあたりを評価しているのかもしれない。

フリオ・ロドリゲスとカル・ローリー以外に長打を期待できる打者がいないというチーム状況もあり、マリナーズはホスキンスのほか、今季マーリンズで36本塁打を放ったホルヘ・ソレアにも興味を示していることが報じられている。なお、ホスキンスにはカブスやナショナルズも興味を示しているとみられており、本格的に獲得に動く場合には、複数のチームとの争奪戦を強いられることになりそうだ。

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