レトロでカラフル こけし120体 岡山で村上トモミさん遺作展

村上さんが手がけたこけしが並ぶ遺作展

 岡山、新見市を拠点に活動し、8月に病気のため48歳で亡くなったイラストレーター村上トモミさんの遺作展「大こけし喫茶 トモミこけし&作家こけしの世界」が、岡山市北区番町の雑貨と喫茶「ネイロ堂。」で開かれている。25日まで。

 こけしは新作24体や過去に購入した人から集めた旧作約80体など計約120体を紹介。セーラー服や和服、ピンクや水色のビジューをちりばめた衣装をあしらった作品が、レトロでカラフルな世界観を漂わせている。作りかけの作品も並び、手のひら大の白木に施された精緻な線画が目を引く。イラストやポストカードのほか、作家仲間によるバッグやマットもそろう。

 村上さんは2001年に作家活動を開始。雑誌の挿絵やインディーズバンドのCDジャケットを手がけ、11年にパリで個展を開くなど海外でも活躍した。

 友人で展示を企画した同喫茶の西村由佳店主は「作品のようなかわいらしさを持ちつつ、制作への熱い思いや心の強さを秘めていた。個展に向け一生懸命準備した作品を見てもらえたら」と話す。

 午前11時~午後7時。要1オーダー。火曜休み。問い合わせは同喫茶インスタグラム(neirodou)。

イラストを描く村上さんの写真

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