油断禁物!愛犬と過ごす『年末年始』に備えるべきことと知っておくべきこと4選

愛犬と過ごす「年末年始」に備えるべきことと知っておくべきこと

年末年始、愛犬とどのように過ごされるご予定でしょうか。何かと慌ただしくなる時期ですから、愛犬への注意が不足してしまいがちです。

愛犬と安全に快適に年末年始を過ごすために備えるべきこと、愛犬と過ごす年末年始に関して知っておきたいことを解説します。

備えあれば憂いなし!この言葉の通りです。いざというときの心配がないよう、ぜひご参考くださいね。

1.動物病院の確認を済ませておく

年末年始、かかりつけの動物病院は営業しているでしょうか。普段とは診察時間が異なる場合があります。早めに確認しておきましょう。

かかりつけの動物病院だけではなく、周辺の動物病院の確認もしておくと安心です。診察時間や電話番号を控えておきましょう。

年末年始、緊急で診療を受けられる動物病院はあるのか、夜間の対応をしている動物病院はあるのか、近くに24時間営業している動物病院はあるのかなども確認しておくとよいでしょう。

年末年始は環境の変化が起きやすいです。また、犬は飼い主の心情の変化にも敏感です。変化にストレスを受けやすい犬は、体調を崩しやすいです。

愛犬に持病がある場合には、お薬を多めに処方してもらうなど、年末年始の過ごし方を事前に獣医師に相談することも必要なのではないでしょうか。

2.誤飲誤食をしやすい

年末年始、誤飲誤食によって動物病院へ運ばれる犬が増えます。

テーブルにはたくさんの料理が並びます。お酒を飲まれる方もいらっしゃるでしょう。とくに「餅」は犬も喉に詰まらせやすい食べ物です。

親戚の子供が遊びに来ていて愛犬から目を離してしまった、ということがよくあります。「子供が犬に食べ物を与えてしまって…」ということもよくあります。

人が大勢集まるときは、愛犬は他の部屋で待機させたり、ケージで過ごさせたり、安全を確保しましょう。

3.トラブルや迷子や交通事故が起きやすい

年末年始、愛犬とショッピングや旅行、初詣などのお出かけのご予定のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お出かけ先ではトラブルや交通事故が増えやすいです。他人や他犬に興奮してしまい、愛犬が思わぬ行動を取ってしまうことがあります。首輪が抜けたり、リードを手離してしまったり、愛犬が迷子になる、交通事故に遭うなどの不測の事態も起きます。

年末年始は、どこも人で溢れます。普段よりも、犬を連れている方も増えるでしょう。犬が蹴とばされた、犬に咬みつかれた、犬に吠えられたと、トラブルが起きやすいです。

お出かけにはペットカートを利用するなど、愛犬の安全を守って楽しめるようにしましょう。

強いストレスによって体調を崩しやすかったり、興奮しやすかったり、慣れない環境や変化に弱い犬である場合には、年末年始のお出かけは控えた方がよいかもしれません。

4.チキンの骨は食べさせないで!!

年末年始には、チキンを食べる方もいらっしゃるのではないでしょうか。フライドチキンは、クリスマスやお正月の定番でもありますよね。

鶏肉は犬も大好物です。サクサクで香ばしいフライドチキンは、犬も興味を惹かれます。しかし、犬にとっては高カロリー。塩分も高く、添加物も多いでしょう。

最も注意しなければならないのが「骨」です。チキンの骨は、絶対に食べさせてはいけません。誤飲誤食にも注意してください。

加熱された鶏肉の骨は縦に裂けます。犬が食べると、喉や消化管に突き刺さってしまう恐れがあります。「絶対に食べさせない!誤飲誤食をさせない!」ということが大事です。

ゴミの収集がない年末年始です。ゴミ箱から取り出して食べた、ということも起こりやすいので注意しましょう。

まとめ

愛犬と過ごす年末年始に備えるべきことと知っておくべきことを4つ解説しました。

  • 動物病院の確認を済ませておくこと
  • 誤飲誤食をしやすいということ
  • トラブルや迷子や交通事故が起きやすいということ
  • チキンの骨は食べさせないで!!

我が家には犬2匹と猫1匹の3匹がいます。年末年始のトラブルは、小さかれ大きかれ必ず起きます。ハイシニアな愛犬たちは、冷え込みが強くなる年末年始、体調を崩しやすいです。

愛犬に必要な備えはなにか、1カ月くらい前から備えておくと安心できると思います。万が一の事態にも対応できるよう、知識も豊富にしておきたいものです。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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