ルートン・タウン主将、試合中に心停止で昏倒も現在は回復 試合は途中中止に

写真:ストレッチャーで運ばれるロッキャー

現地時間12月17日に行われたプレミアリーグ第17節のボーンマス vs ルートン・タウンの一戦で、ルートン・タウンの主将トム・ロッキャーが心停止状態に陥りピッチに倒れる事態が発生した。

試合は開始早々にルートン・タウンが先制し、58分にボーンマスが追いついて1-1に。ルートン・タウンのキックオフで試合が再開された直後、ロッキャーがピッチ中央付近で倒れたためすぐに中断され、メディカルスタッフによる救命処置が行われた。両チームの選手や審判団はしばらくピッチ脇で待機していたが、やがて控室へと引き上げ、試合は1-1のまま中止となっている。

ルートン・タウンはクラブ公式Xでロッキャーの状態について報告。倒れた時には「ピッチ上で心停止に陥った」そうだが、「ストレッチャーで運ばれるまでには反応があったことを確認している」という。

その後、スタジアムで治療を受けた後に病院に搬送され、「容体は安定しており、ベッドサイドにいる家族とともにさらなる検査を受けている」ことを明らかにした。

さらに別のポストでは、即座の救命措置に対応した自クラブおよびボーンマスの医療スタッフへの謝意を伝えるとともに、試合が中断した後もスタンドから状況を見守り、ロッキャーへの激励の拍手やチャントを送った観客に対しての感謝も述べている。

ルートン・タウンのこれらのポストに対し、UEFAやラ・リーガの公式アカウントに加え、チェルシーやトッテナム、エヴァートンなどのプレミアリーグ各クラブ、マルセイユやトラブゾンスポルなど他国クラブの公式アカウントが、ロッキャーの回復を願うメッセージを送っている。

なお、ロッキャーは今年5月に行われたチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)昇格プレーオフ決勝でも不整脈によって意識を失い倒れており、この時は手術を経て6月からプレーを再開させていた。ルートン・タウンのXはロッキャーの無事を伝えるポストの中で「何が原因で起こったことなのか、次のステップがどうなるのか、現時点では分からない」としており、倒れた原因の究明と今後の的確な対応が求められる。

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