名ペアリング ワイン×陸前高田 ワイナリーがモニターツアー

モニターツアーでワインとすしのペアリングを楽しむ参加者ら

 岩手県陸前高田市のワイナリー「Domaine Mikazuki(ドメーヌ・ミカヅキ)」(及川恭平代表)は、ワインと観光を組み合わせた「ワインツーリズム」の商品化を目指している。海を望むブドウ畑の散策やすしとワインの相性を楽しむ「ペアリング」の体験に加え、産地の風土、文化も体感してもらう。着地型観光の起爆剤として、来年のツアー開始を狙う。

 県内外の観光関係者ら11人を対象に11、12の両日、モニターツアーを実施。参加者は初日、同社が管理する同市米崎町のブドウ畑を散策したほか、脇之沢漁港から船に乗って広田湾内のカキ養殖いかだを見学した。漁業者から養殖法や東日本大震災の被害状況の説明を受け、蒸しがきの試食も楽しんだ。

 夜には同市高田町の「旬味旬彩鮨(すし)まつ田」(松田光代店主)でツアーの目玉のペアリングを体験。盛岡市のソムリエ松田宰(つかさ)さんが「海藻の香りの強いホタテは芳醇(ほうじゅん)な白ワインがうま味を引き出す」などと解説し、すし10貫とそれぞれに合う10種類のワインを味わった。

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