内閣支持22%、過去最低を更新 裏金疑惑、自民も下落20%台

世論調査の主な結果

 共同通信社が16、17両日に実施した全国電話世論調査で、岸田内閣の支持率は22.3%となり、前回調査(11月3~5日)の28.3%を下回って過去最低を更新した。支持率下落は3カ月連続。不支持率は65.4%で前回から8.7ポイント上がり過去最高。自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金疑惑を受け、自民の政党支持率は26.0%で、12年12月の政権復帰以降、初の20%台となった。疑惑解明に向けた自民の自浄能力は「ない」「あまりない」が計77.2%だった。

 裏金疑惑を巡る首相の指導力について「発揮していない」が75.0%だった。政治資金規正法の厳格化や厳罰化などの規制強化について「必要だ」が86.8%に上った。

 健康保険証を来年秋に廃止する政府方針に関し「撤回するべきだ」が41.7%。「延期するべきだ」が31.4%。「予定通り廃止するべきだ」は24.6%。

 会場建設費が当初の1.9倍になる大阪・関西万博開催は「計画通り実施するべきだ」が18.8%にとどまった。

 回答は固定電話414人、携帯電話614人。

岸田首相=14日、首相官邸

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