夫婦殺害「情報提供を」 茨城・つくば 発生6年、遺族ら訴え 懸賞金期間延長

情報提供を呼びかける小林孝一さんの長男、照幸さん(右)=つくば市学園の森

茨城県つくば市東平塚で2018年1月、建築業、小林孝一さん=当時(77)=と妻の揚子さん=同(67)=が自宅で殺害されているのが見つかった事件で、県警捜査1課と県警つくば署や遺族らは17日、発生から6年になるのを前に、同市学園の森の書店で、情報提供を呼びかけた。

捜査員らは同日午後、書店の来店客に情報提供を求めるチラシを添えたティッシュ1000セットを配った。孝一さんの長男、照幸さん(52)も参加し、「少しでも知っていることや、聞いたことがあれば情報提供を。犯人逮捕につながってほしい」と訴えた。

県警は有力情報の提供者を対象にした懸賞金の期間を27年1月14日まで延長する。県警の船橋孝之捜査1課長は「必ず犯人を検挙する。『もしかしたら』という情報が解決の糸口になる。些細なことでも情報提供を」と話した。

県警によると、夫婦は18年1月1日午後4時35分ごろ、2階の寝室と廊下に倒れているのを、正月のあいさつに訪れた親族が見つけた。頭部などが鈍器で殴られていた。県警は17年12月30日午後7時半ごろから翌31日午前7時ごろまでの間に、2人が殺害されたとみて、不審な車などの目撃情報を集めている。

県警はこれまで延べ約1万2200人の捜査員を動員。111件の情報が寄せられた。情報提供はフリーダイヤル(0120)144559。

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