ジャウマ・マシア「全力を尽くして戦った僕は王者に値する」/2023Moto3チャンピオン特集

 11月17〜19日にロサイル・インターナショナル・サーキットで2023年MotoGP第19戦カタールGPが開催され、ジャウマ・マシア(Leopard Racing)が1戦を残してMoto3チャンピオンに輝いた。

 マシアは6歳からレースを始め、わずか9歳で地方選手権でタイトルを獲得すると、以降はレッドブル・ルーキーズ・カップやMoto3ジュニア世界選手権を経験したライダーだ。2018年からMoto3クラスにフル参戦を開始し、2023年シーズンでMoto3クラス参戦6年目を迎えた。

 古巣であるLeopard Racingに復帰した2023年シーズンは、第8戦オランダGPで今季初優勝を掴んだ。18戦終了時点で4度の優勝を含む計9度の表彰台を獲得してランキングトップにつけ、ランキング2位の佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)とチャンピオン争いを展開していた。

 迎えたカタールGPでの決勝では、ふたりによる直接対決が繰り広げられた末にマシアが優勝。佐々木も6位に入ったが、ポイント差が28に広がったことにより、1戦を残して王座獲得に決着がついた。第20戦バレンシアGPでは13位で最終的には274ポイントを獲得し、佐々木と6ポイント差でシーズンを終えた。

 マシアは、2024年シーズンにMoto2クラスへの昇格が決まっており、Pertamina Mandalika SAG Teamから参戦する。そんな彼がMoto3チャンピオンを獲得した喜びのコメントを語った。

■ジャウマ・マシア
「信じられないよ。素晴らしい感覚だ。何年もかかったし、迷いやケガも不安もあった。僕を信じてくれたチームに感謝しているし、僕のために尽くしてくれた両親に捧げるよ。僕のそばにいてくれるすべての人たちに、感謝の言葉しかない。この数週間、特に最後の1週間は大変だった。いつも以上にナーバスになっていたし、何とかするのがとても難しかったよ」

「予選を終えていろいろと迷いがあったけれど、僕を支えてくれるみんなのおかげで、決勝レースに挑むことができたし、全力を尽くして戦った僕はそれに値すると思っている。自分が世界チャンピオンだなんて信じられないよ」

「結局のところ、ワールドチャンピオンになるということはひとつの世界なんだけれど、それがどれほど大きいことなのかはまだ理解ができない。Leopard Racingで2023年のMoto3ワールドチャンピオンになったことは、歴史に残るだろう」

「これは夢が叶ったことだと思うし、このチームで世界チャンピオンになるためには、大金を払ってもいいと思えるくらい僕は世界で最も幸運な男だと思う。この数日、この数週間を家族と過ごして、この瞬間をみんなと楽しみたいと思っている。僕以上にそれに相応しいチームであるその匂いも楽しみたい」

「僕はただのクルーチーフやメカニックなどとは思っていないし、彼らは良い人で家族のように思っている。最後にこの瞬間を彼らと共有できたのは素晴らしいことだ。経験のある僕にとって、ポジティブにならざるを得ないような良くない瞬間もあったけれど、とても楽しかった。笑顔が絶えないし、たくさんの幸せやジョークも言い合った彼らと共有し、分かち合うことができるのは信じられないほど素晴らしいことだ」

Moto3チャンピオンに輝いたジャウマ・マシア(Leopard Racing)/2023MotoGP第19戦カタールGP
Moto3チャンピオンに輝いたジャウマ・マシア(Leopard Racing)/2023MotoGP第19戦カタールGP
Moto3チャンピオンに輝いたジャウマ・マシア(Leopard Racing)/2023MotoGP第19戦カタールGP
Moto3チャンピオンに輝いたジャウマ・マシア(Leopard Racing)/2023MotoGP第19戦カタールGP
Moto3チャンピオンに輝いたジャウマ・マシア(Leopard Racing)/2023MotoGP第19戦カタールGP

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