「監督の気持ちは理解できる」今夏神戸加入のヴェーチェイは半年で退団濃厚、わずか22分の出場に終わる「フィールドに立つためにできることは全てやった」

今夏神戸に加入したヴェーチェイ[写真:©︎J.LEAGUE]

ヴィッセル神戸のハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイ(30)がわずか半年で退団する可能性が高いようだ。ハンガリー『M4 SPORT』が伝えた。

今夏フェレンツヴァーロシュから神戸に加入したヴェーチェイ。現役のハンガリー代表選手であり、Jリーグにとっては初のハンガリー人選手として話題を呼んだ。

母国ハンガリーのホンヴェードの下部組織で育ち、2012年にファーストチームに昇格。2015年8月にボローニャへと完全移籍すると、レッチェ、スイスのルガーノへのレンタル移籍を経験。2018年7月にルガーノに完全移籍すると、2020年1月からはフェレンツヴァーロシュに完全移籍しプレー。ハンガリー1部リーグでは通算160試合に出場し13ゴール12アシストを記録。ヨーロッパリーグ(EL)では21試合で2ゴール1アシストを記録していた。

しかし、神戸に加入してからはほとんど出番なし。J1で2試合、わずか22分のプレーに終わっていた。

加入して半年が経過したヴェーチェイは、母国メディアでのインタビューで自身のシーズンを振り返り、満足行くものではなかったと語った。

「監督の気持ちは理解できる。結果が出たから、チームを変えたくなかった。だから、チームに溶け込むのは難しかった」

「スポーツディレクターと監督は上手く波長が合わなかった。スポーツディレクターとヘッドスカウトは、僕のことを正しく理解してくれていた。フィールドに立つためにできることは全てやったよ」

獲得に動いたスタッフはよく理解してくれていたが、監督が起用するには至らなかったと語るヴェーチェイ。『M4 SPORT』によれば、契約は今年一杯となっているとのことで、そのまま退団することが確実だと報じている。

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