【中国】11月の住宅価格、59都市が下落=3都市増加[建設]

中国国家統計局が15日発表した全国70都市の2023年11月の新築住宅(低・中所得者向け住宅「保障性住宅」を除く販売用住宅)価格は、前月比で59都市が下落した。前月から3都市増え、21年11月(59都市)と並び2年ぶりの多さだった。住宅販売を支援する政策投入が相次ぐ中でも、市況の回復には時間がかかっている。

上昇は9都市で、前月から2都市減った。横ばいは2都市。

上昇幅最大は上海市の0.6%、下落幅最大は江蘇省南京市と広西チワン族自治区南寧市の1.0%だった。

1級都市(沿海部4大都市)は前月から0.3%下落した。上海市以外の1級都市はいずれも値下がりし、下げ幅は北京市が0.1%、広東省広州市が0.9%、同省深セン市が0.8%だった。

2級都市(地方大都市)は0.3%下落、3級都市(地方小都市)は0.4%下落した。

前年同月と比べると20都市が上昇し、前月から3都市減った。下落は48都市で、1都市増えた。横ばいは2都市。

上昇幅最大は四川省成都市の5.4%、下落幅最大は広東省恵州市の5.0%だった。上海市は4.7%、北京市は1.9%それぞれ上昇した。

■中古は値上がりゼロ

中古住宅価格は、70都市中69都市が前月比で下落した。横ばいは浙江省杭州市の1都市で、上昇した都市はゼロとなった。

下落幅最大は江蘇省徐州市の1.8%。

1級都市は1.4%下落し、下落幅は前月の0.8%から拡大した。北京市は1.4%、上海市は1.5%、広州市は1.0%、深セン市は1.5%それぞれ下がった。

2級都市は0.7%下落、3級都市は0.8%下落した。

前年同月比でも68都市が下落し、前月から1都市増えた。上昇した2都市は成都市(2.2%)と海南省三亜市(0.2%)。下落幅最大は吉林省吉林市の6.7%だった。

1級都市は北京市が1.4%、上海市が3.3%、広州市が4.3%、深セン市が2.5%それぞれ下がった。

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