スティング・レイ・ロブがAJフォイトに移籍。シボレーエンジンでインディカー2年目の躍進なるか

 12月15日、NTTインディカー・シリーズに参戦するAJフォイト・レーシングは2024年シーズンのドライバーとしてスティング・レイ・ロブと契約を結んだと発表した。

 アメリカ・アイダホ州出身で22歳のロブは、シボレー・コルベット・スティングレイにちなんで『スティング・レイ』と名付けられた。

 2020年には、ジュニアオープンホイールシリーズのインディプロ2000に参戦し、11回の表彰台を含む7勝を挙げてチャンピオンに輝いた。そして、2022年シーズンのインディ・ライツではラグナ・セカで優勝を飾り、シリーズランキング2位を獲得している。

 2023年シーズンに、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRからインディカーデビューを果たしたロブ。しかし、チームはキーパーソンの引き抜きによって戦力低下が著しく、最高位は第17戦ラグナ・セカでの12位だった。

 自身にとってシリーズ2年目となる2024年シーズンは、シボレーエンジンを搭載するAJフォイト・レーシングの41号車に乗り込み、さらなる上位フィニッシュを目指すこととなった。

 AJフォイトへの加入が決まったロブは「2024年シーズンにAJフォイト・レーシングの41号車をドライブすることができることは本当に光栄だ」と語った。

「伝説的なA.J.フォイトとラリー・フォイトのリーダーシップの下でチームのためにドライブするということは、僕の夢だったんだ。非常に競争の激しいインディカーでの2年目に、これまでの経験を実践して、さらに前進していく機会を提供してくれた」

「家族をはじめとする僕を支えてくれたみんなに感謝している。神が僕たちに求めた姿に成長するために、これからも一生懸命に頑張りたい。彼らとともにに成功を重ねていくことにとても興奮しているよ」

 AJフォイト・レーシング社長のラリー・フォイトは「スティング・レイと仕事ができるのを楽しみにしている」とコメントしている。

「実は、彼がジュニアフォーミュラに参戦していたときから彼の走りに注目していたんだ。インディ・ライツからインディカーへとステップアップしていく姿を見守っていたが、そこで彼は本当に素晴らしい成績を収めた。彼は素晴らしい選手であり、NTTインディカー・シリーズのルーキーシーズンに学んだすべてを我々のチームで披露してくれると信じているよ」

 デビューシーズンは、チームの低迷も影響して思うような成績を残すことができなかったロブ。2024年シーズンは、新たなチームとともにキャリアベストを更新する活躍を見せることができるだろうか。2024年のNTTインディカー・シリーズは、3月10日(日)にフロリダ州セント・ピーターズバーグで行われるファイアストン・グランプリで開幕する。

2023年NTTインディカー・シリーズ第13戦ナッシュビル カラム・アイロットをパスするスティング・レイ・ロブ

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