【ラグビー】<見どころ>岡組、最後の挑戦 大阪で悲願のベスト4へ/大学選手権 3回戦 対 天理大学

2023年12月17日(日)第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 対 天理大学 @ヨドコウ桜スタジアム

大学選手権 3回戦
慶應義塾大学	2023/12/17(日)	天理大学
前半	後半	ロスタイム:	前半	後半
トライ(T)
コンバージョン(G)
ペナルティゴール(PG)
ドロップゴール(DG)
計
合計
得点者

今季の慶應の目標は、「早慶戦勝利」と「正月越え」の2つ。早慶戦勝利は惜しくも果たせなかったが、9年ぶりの悲願がまだ残っている。昨季は正月越えまであと一歩、それも1点に泣くこととなった。その雪辱を果たすべく、今季は1点差がどこにあるかを追求し、オングラウンド、オフグラウンドで研鑽を重ねてきた。2つ勝てばベスト4となり、初戦の相手は天理である。

前試合の帝京戦ではスタメンを大きく変え、6名が今季対抗戦初先発となった。今試合は、左PRには帝京戦で初スタメンを果たした井上、伊吹がそのままスタメンで出場。主将の岡、攻撃の軸の山田、FWの仕事人である富田もスタメンに戻ってきた。一方、早慶戦で負傷した永山は登録メンバーから外れ、山本が立大戦以来の先発となった。

1年間目標にしてきた早慶戦に敗れた後、ミーティングで青貫監督は選手らに「自分たちが出来ていること」を洗い出させた。そこで、「エリア取り」と「ディフェンス」という2つのキーワードが選手間からあがり、そこを徹底して臨んだ帝京戦では膝下に突き刺さり、前に出るタックルを終始決め続け、圧力をかけた。試合を重ねるごとに、課題の修正や成長を遂げてきた。対する天理だが、全勝対決となったリーグ戦最終節、京都産業に敗れ2位となったものの、前半では京都産業を12−3でリードしていた。アタックの爆発力は健在で、京都産業戦ではラインアウトモールに自信を持っており、また12番のマナセ・ハベリら3人の外国人留学生も強烈だ。また、SOの筒口はペナルティ時に飛距離のあるタッチキックを放っており、その好タッチからモールに持ち込まれると厄介だ。慶應としては、相手のアタックに対し、帝京戦のように低いタックルを決め続けること、ペナルティのセキュリティを徹底することが、勝利の鍵となりそうだ。いつも通り、ディフェンスから前に出て、ロースコアの展開に持ち込みたい。

「SURGE」というスローガンを掲げ、走ってきた岡組の1年間。強敵には変わりないし、相手ペースとなる時間帯もあるかもしれないが、チームの窮地こそ全員で盛り上がり、「SURGE」というスローガン通りの80分間を魅せたいところだ。前試合では岡、山田ら主力メンバーが先発から外れ、試合を外から見守る時間があった。そこで、「自分達がどれだけ応援されているか」を感じたことだろう。139名の部員の想いを背負って、強い慶應を体現したい。

早慶戦、山田のトライ時の写真

(記事:野上 賢太郎 写真:愛宕 百華)

慶應義塾大学
#	氏名	身長(cm)/体重(kg)	学年学部	出身校
1	井上 皓介	176/106	経4	慶應
2	中山 大暉	176/102	環3	桐蔭学園
3	岡 広将	173/107	総4	桐蔭学園
4	シュモック オライオン	181/100	環4	Mount Albert Grammar School
5	中矢 健太	184/104	総3	大阪桐蔭
6	樋口 豪	174/98	文4	桐蔭学園
7	富田 颯樹	173/93	経4	慶應志木
8	冨永 万作	187/102	商3	仙台第三
9	橋本 弾介	169/77	法2	慶應
10	山田 響	174/82	総4	報徳学園
11	伊吹 央	176/81	経2	慶應
12	三木 海芽	167/83	総4	徳島県立城東
13	山本 大悟	174/87	環2	常翔学園
14	大野 嵩明	177/80	法4	慶應
15	今野 椋平	183/86	環2	桐蔭学園
16	酒井 貴弘	169/98	商4	慶應
17	木村 亮介	173/103	環4	慶應
18	吉村 隆志	177/108	環3	本郷
19	浅井 勇暉	188/107	総3	仙台
20	本郷 海志	171/93	経4	慶應志木
21	小城 大和	168/73	商3	北嶺
22	村田 紘輔	174/85	経3	慶應
23	佐々 仁悟	173/80	総4	國學院久我山
天理大学
#	氏名	身長(cm)/体重(kg)	学年	出身校
1	富田 凌仁	170/105	4	若狭東
2	寺西 翔生 	169/195	3	常翔学園
3	宮田 悠暉	175/103	4	広島工業
4	鄭 兆毅	185/107	4	竹圍
5	渡邉 完徒	182/100	3	明和県央
6	川越 功喜	180/87	1	天理
7	太安 善明	176/92	1	天理
8	上ノ坊 悠馬	181/97	2	市立尼崎
9	北條 拓郎	172/80	4	天理
10	筒口 允之	171/82	3	長崎南山
11	藤原 竜之丞	167/72	3	日本航空石川
12	マナセ ハビリ	175/95	4	高知中央
13	上野 颯汰	180/90	3	関商工
14	弘田 士道	170/75	1	京都工学院
15	上ノ坊 駿介	181/88	2	石見智翠館
16	稲嶺 翔太	172/105	2	石見智翠館
17	森 仁之輔	178/105	2	東福岡
18	井上 魁	174/105	1	松山聖陵
19	藤岡 洸雅	179/192	2	姫路工業
20	岡崎 慶喜	180/100	2	石見智翠館
21	高岸 尚正	168/74	4	常翔学園
22	中村 仁	170/80	1	松山聖陵
23	フィリモネ サイア	181/92	1	青森山田
慶應義塾大学	天理大学
101.5kg	FW平均体重	98.3kg
812kg	FW合計体重	786kg
178cm	FW平均身長	177.3cm

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