渡河作戦は「自殺任務」 ウクライナ軍の兵士証言

ウクライナ南部ヘルソン付近の前線で、ドニエプル川を進むウクライナ軍海兵隊員=10月14日(AP=共同)

 【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は16日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州で本格化させたドニエプル川の渡河作戦について、犠牲が大きく「自殺任務だ」と訴える複数のウクライナ兵の証言を伝えた。ウクライナ軍は戦果を強調するが、多くの兵士が逃げ場のない川岸や水中でロシア軍の攻撃を受け、死亡しているという。

 ウクライナ外務省は11月中旬、ロシア側が支配するドニエプル川の東岸に複数の拠点を確保したと表明。しかし兵士らは同紙に「そこに拠点を築くのは不可能だ」と明かし、発表は誇張されていると指摘した。

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