グラスノー放出のレイズ 「上沢直之に興味」と地元紙記者が伝える

レイズはエース格のタイラー・グラスノーをドジャースへ放出して若手右腕のライアン・ペピオを獲得したが、シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ジェフリー・スプリングスと主力3選手が故障で離脱しているため、さらなる投手補強を必要としている。そんななか、地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者は、レイズが上沢直之に対して「いくらかの興味」を示していることを伝えている。安価での戦力発掘を得意とするレイズだが、上沢にも何か光るものを見出しているのかもしれない。

上沢については、エンゼルス、カブス、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、レッズ、ロイヤルズの6チームがシーズン中にスカウトを派遣していたことが明らかになっており、オリオールズが獲得に興味を示していることも報じられている。それぞれのチームが具体的にどれくらいの興味を示しているのかは定かではないが、安価で獲得できる可能性が高い先発候補として一定のニーズがあるのは間違いなさそうだ。

現在29歳の上沢は今季、北海道日本ハムファイターズで24試合に登板して自己最多の170イニングを投げ、2度の完封を含む9勝9敗、防御率2.96、124奪三振を記録。一軍でプレーした9シーズンで2ケタ勝利を2度マークしているほか、今季も含めて3度オールスター・ゲームに選ばれている。

上沢に関してメジャー各球団が懸念しているのは、奪三振率が低いことと速球の球速がメジャー平均と比べてかなり遅いこと。もちろん、カイル・ヘンドリックス(カブス)、ブライス・エルダー(ブレーブス)、デーン・ダニング(レンジャーズ)、前田健太(タイガース)のように、平均球速が90マイル前後でも成功を収めている投手もおり、奪三振率の低さや球速の遅さは必ずしも上沢がメジャーで通用しないことを意味するわけではない。

レイズは投手の長所を見出してワンランクもツーランクも上の投手に変身させることを得意としているチームであり、上沢がレイズによる「改造」を受け、大変身を遂げる可能性もある。メジャー挑戦を目指す上沢にとっては魅力的な移籍先の1つと言えるかもしれない。実際にレイズが上沢獲得に動くのか、今後の動向が注目される(交渉期限は日本時間1月12日午前7時)。

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