パドレス 来季ペイロールをぜいたく税の基準額以内に収める方針

パドレスは以前から来季のペイロールを2億ドル前後まで削減する方針であることが報じられているが、米メディア「ジ・アスレチック」のデニス・リン記者は来季のパドレスのペイロールが2億ドルをさらに下回る可能性について言及している。リン記者によると、パドレスはぜいたく税の基準額を下回ることを好んでおり、その場合、補強資金は3000万ドル前後しか残らないという。なお、ペイロール削減の方針ではあるものの、必要な選手を獲得する適切な支出のためであれば、ぜいたく税の基準額を少し上回ってもいいと考えているようだ。

米サイト「ロースター・リソース」によると、現時点でのパドレスの来季のペイロールは1億5200万ドルだが、ぜいたく税のルールに基づいた計算ではすでに2億500万ドルに達している。来季のぜいたく税の1つ目の基準額は2億3700万ドルであり、パドレスに残されたスペースはあと3200万ドルほど。よって、パドレスの来季のペイロールは2億ドルに届かない可能性が高く、リン記者は「ペイロールを1億8000万ドル前後に収めれば、ぜいたく税を回避できるだろう」と指摘している。

ジャイアンツとの李政厚(イ・ジョンフ)争奪戦に敗れたパドレスだが、リン記者によると、それもペイロール面での制約が影響していたようだ。パドレスもジャイアンツに対抗するために高額のオファーを提示していたものの、補強資金に限りのあるパドレスはジャイアンツが提示したオファー(6年1億1300万ドル)を上回ることができなかった。外野手や先発投手など、多くの補強ポイントを残している状況のため、補強資金の大部分をイ・ジョンフ1人に費やすことはできなかったのだろう。

こうした状況のため、フアン・ソトとトレント・グリシャムをヤンキースへトレードせざるを得なかったという事情も理解できる。リン記者によると、補強資金を捻出するためにジェイク・クロネンワースや金河成(キム・ハソン)のトレードが検討される可能性もあるようだ。ただし、クロネンワースは自己最悪のシーズンを過ごしたにもかかわらず、来季から7年8000万ドルの大型契約がスタートするため、トレードを成立させるのは困難であるとみられている。

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