DAIWA『24セルテート』が遂にキタ!確かな剛性に「快適な操作性」が加わり次世代ストロングスピニングの頂点へ!

DAIWA公式YouTubeチャンネルで突如公開された2024新作スピニングリールのティーザー映像。そこには『Be strong,no limit』(意訳:強くあれ、そこに限界はない)のキャッチフレーズと共に、世界公開のXデイは12月18日を予告。ファンの心を大いに揺さぶった期待の新作は、そうあのモデルだった。

●文:ルアマガプラス編集部

24セルテート(DAIWA)

― 【スペック】

DAIWAスピニング「タフの象徴」が劇的進化

過日公開されたDAIWAスピニングリールは、新型セルテート。ティーザー映像にある『strong』の文字は、大方のファンの予想を裏切ることなく、ワールドプレミア公開へと至った。発売は2024年2月を予定する。

セルテートと言えば、2004年リリースの初代に端を発する、DAIWAスピニング『タフの象徴』。特定の釣種に限定せず、使い手を選ばない確かな剛性と操作性を実現する小型汎用スピニングの雄。新たなる2024モデルは実に6代目を数え、20周年の節目に次なる時代の声に応えていくモデルへと仕上がった。
『タフなだけでは意味がない。小さく軽いだけでも十分ではない』

かつてDAIWAセルテート開発者は、先代19モデル登場時に当サイトでこう発言したことがある。
後述する24セルテートの各部のスペックを見れば、その想いは今なお変わることなく、代々受け継がれていることは明白だ。はたしてどんなスペックアップが図られているのだろうか。

「エアドライブデザイン」満を持して、フル装備

24セルテート最大のトピックは、次世代スピニングリールの設計思想『エアドライブデザイン』の採用。一貫して剛性を求めてきた一方で、もうひとつの着地点として追い求めたのがさらに快適な操作性だった。
それはアングラーの誰もが求める、意のままにルアーを操作することを目指した設計思想。最大4つのテクノロジーで構成され、そのすべてを装備することで新たなるセルテートの存在感を際立たせる。

― エアドライブローター

クイックなON/OFFを可能にする回転レスポンス向上の要。軽量かつ高剛性ZAIONを素材に球体から切り出したかのような新形状は、剛性を維持したまま大幅な軽量化に成功。

― エアドライブベール

ラインをラインローラーへと運び、よりスムーズな巻き出しを可能にするベール構造。軽量性と剛性を両立する中空パイプ構造かつ細径化、そして独自の形状による相乗効果でトラブルレス性を大幅に向上。

― エアドライブスプール

剛性を維持したまま徹底的な薄肉化によって大幅に軽量化。巻き出しの軽さを促し、キャスト動作などの操作性を向上。新たに作動抵抗の少ないドラグ発音機構も装備。

― エアドライブシャフト

メインシャフトをピニオンと非接触構造にすることで、摩擦抵抗をゼロにするリニアシャフトの進化版。ピニオン両端をボールベアリングで支持することで、ハンドルからの入力パワーを最大限にローター回転へと伝達。

24セルテートは上記の4つのテクノロジーをフル装備。そして最適な重量バランスに仕上げたことで、アングラーが享受できるアドバンテージは想像以上に大きい。

キャストから巻きやルアー操作、そしてファイト、ランディングへと至るまでの軽やかな操作性を体感可能。タックルとの一体感を得ることができる軽快な回転フィールは、ターゲットからの微かな反応や流れの変化さえも手元へと伝える巻き感度の向上。またライントラブルを大幅に低減することで、アングラーの集中力を高めることにも貢献する。

淡水海水共に、タフさが極まる現代フィールド。すべてのアングラーの理想を追求した明確な答えがここにある。

軽快操作性を下支えする一貫した「確かな剛性」

エアドライブデザインによる軽快な操作性を下支えするのは、代々モデルから一貫してこだわり続けてきた確かな剛性。スピニングリールながら、ベイトリールと遜色ないパワフルな構造が24セルテートの真骨頂だ。

ボディとエンジンプレート、わずか2つのパーツで構成されるアルミモノコック構造を採用。

アルミ製による素材自体の剛性に加え、フレームとボディを一体的に形作られ、高い剛性を保ちながらパーツ点数を絞り込み軽量かつコンパクト化を図れる画期的な構造に仕上げられた。

従来であればボディとエンジンプレートを密着するためにビスを要するが、エンジンプレート自体がビスの役割を兼務。またプレートと同クラスの最大径ドライブギアを搭載することを可能にして、高負荷時でも歪みや撓みがないパワフルな巻き上げ力を実現する。

また心臓部となるドライブギアには超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギアを採用。冷間鍛造で高強度に仕上げた素材を、高精度なマシンカットで仕上げ、かつ表面処理の硬度を高めた新構造は、高負荷時におけるギアへのダメージを軽減する。

強度とスムーズな回転性能を両立した内部構造から、動力をフロントユニットへと伝えるメインシャフトにはSUSを採用。アルミより剛性の高い素材がパワーロスなく、パフォーマンスを最大限に発揮する。

ピニオン部、ラインローラー部にはマグYシールドを採用。磁性を備えるオイルが壁を作って海水や塵の侵入を防ぎ、軽く滑らかな初期回転性能を長期間維持。また防水パッキン構造の進化によって、回転性能を妨げずさらなる防水防塵性能を向上している。

24セルテートは、初代から20周年の節目に登場する、まさに歴史の集大成とも言うべきモデルに仕上がった。

小型軽量コンパクト「FC(フィネス・カスタム)」モデルが復活

24セルテートのラインナップを見ると、19モデルで一時存在しなかった2000番モデルが復活していることがわかる。また初代以来となるFC(=フィネス・カスタム)モデルも復活。存分な耐久性を維持しながら、巻き感度などの繊細さを求めたモデルで、PE1号を目安に、オリジナルモデルとの使い分けが求められる。

またドラグには、2000番から4000番までのモデルにはATD TYPE-Lを採用。魚の引きに応じて滑らかに効き続けるATDの特性はそのままに、初動のレスポンスをさらに向上。ライトライン使用時に求められる滑り出しのスムーズさがより短い時間でのランディングに貢献できる。

なお、5000番以上には高耐久カーボンワッシャーATDを採用。DAIWA大型スピニングの代表格、ソルティガと同等の構造が採用され、対大物バトルで引けを取らない構造となっている。

振り返れば2000年代前半、軽量化が進む時代に逆行するかのように、アルミ製フルメタルボディの剛性感を訴えた初代04モデル。DAIWA独自のテクノロジー、マグシールドを初採用した10モデル。ZAION製エアローターとマグシールドBBで、軽さと剛性を大幅に底上げした13モデル。さらなる新形状エアローターを採用の一方、派生のHDがわずか2つのパーツで構成するモノコック構造へと昇華した16モデル。直近の19モデルでは、16HDの構造がすべてのモデルに採用されると共に、LTサイズへと最適化が図られ、現代へと至ったセルテートの20年。

次なる時代は、質実剛健の正統進化モデル、24セルテートが切り拓いていく。

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