「下剋上球児」最終回は甲子園球場で異例の大規模ロケ! 鈴木亮平「一生忘れられない光景」

12月17日に最終回を迎えたTBS系連続ドラマ「下剋上球児」(日曜午後9:00)。そのクライマックスとなるラストシーンで、地上波ドラマでは異例となる、阪神甲子園球場での大規模ロケを実施したことが明らかになった。

「下剋上球児」は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木が、三重県立越山高校に赴任して3年目の社会科教員で、廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することになる主人公・南雲脩司役、南雲の同僚教師・山住香南子役を黒木が務めていた。

最終回で見事“日本一の下剋上”を成し遂げ甲子園に出場した越山高校野球部。ラストシーンでは、越山カラーの緑色に染まった甲子園球場のアルプススタンドを前に笑顔を見せる南雲、山住、球児たちの姿が描かれた。

このシーンの撮影を行ったのは、11月中旬。高校野球の聖地である甲子園球場で地上波ドラマのロケが行われるのは異例ということもあり、実際に足を踏み入れたキャスト陣は興奮を隠せない様子だった。そして、夏の甲子園大会を再現するべく、夏の装いをした5000人を超えるボランティアエキストラが参加し、3塁側のアルプススタンドは越山カラーの緑一色に。その光景を目にした鈴木は、後に「アルプススタンドで大勢の方が越山のタオルを掲げていて、その時の景色は特別でしたし、横にいた球児たち(のキャスト)もすごくいい顔をしていて、一生忘れられない光景です」とコメント。ロケ終わりには、ボランティアエキストラに向け、キャスト陣からあいさつも行われ、甲子園球場は大いに盛上がった。

また、本作では甲子園球場のみならず、関東近郊や三重県でも球場ロケが行われ、毎回多くのボランティアエキストラが参加。高校野球の臨場感を再現するために大きな歓声やブラスバンド、チアリーディングなどのたくさんの協力を受け、黒木は「たくさんの方に参加していただき、エキストラの皆さんを含めてできた作品だと思います」と振り返った。

「下剋上球児」に出演した球児たちは、約半年間のオーディションを経て選考されており、その様子は「下剋上セレクション 完全版」としてU-NEXT Paraviコーナーで配信中。最終回放送終了後に第9回が配信となり、オーディション、ドラマ撮影と約1年を駆け抜けた彼らの、本編では見せない姿を見ることができる。

クランクアップを迎え、鈴木は「猛暑の中から始まり、この寒い中まで本当にお疲れさまでした。クランクアップしていく皆さんがあいさつでこんなにお話することってなかなかないことだと思っていて、それは、この作品が皆さんにとって特別だからだと思います。そんな皆さんが愛する作品の主演を務めさせていただき、幸せだなと思っています。これから球児の皆さんの前にはいろいろな明るい未来があると思います。その時に『下剋上球児』をやっていたあの夏、秋、冬が2回目の青春だったなと思ってほしいです。そして、また別の作品で会った時にはお芝居のキャッチボールをしましょう。ありがとうございました!」と、共演者たちに向けメッセージを送った。

黒木は「こんなに大切に思える球児の皆さんとお芝居をできたことがうれしくて、いろいろなことを思い出していました。野球に詳しくない私は、皆さんに助けていただきながら“先生”にしてもらったなと思います。スタッフさんも含めて、みんなで『楽しかったね』『疲れたね』と言い合える作品には、なかなか出合えないと思うので、私にとってすごく財産になりましたし、皆さんとっての財産の一部になれていたらうれしいです。またいつか皆さんとご一緒できるように、またこのメンバーで集まれる日が来るように、一生懸命頑張りたいと思います」と、よい雰囲気の中で撮影が行われてきたことを振り返り、今後のさらなる活躍を誓っている。

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