秋信守が来季限りで現役引退へ アジア出身最多の通算218本塁打

韓国メディアが報じたところによると、レンジャーズ時代の2018年にオールスター・ゲームに選出され、現在は韓国プロ野球のSSGランダースでプレーしている秋信守(チュ・シンス)が来季限りでの現役引退を表明したようだ。来季は韓国プロ野球の最低年俸でプレーすることが決まっており、その全額をチャリティに寄付することを表明しているため、実質的には「無給」で1シーズンを過ごすことになる。「ホームとアウェイの両方でファンに感謝を伝え、彼らに長く続く思い出を与えたい」と現役最後のシーズンへの意気込みを語った。

チュ・シンスは2000年8月、18歳のときに国際アマチュアFA選手としてマリナーズと契約。2005年にメジャーデビューを果たしたが、イチローを筆頭に外野手の層が厚かったマリナーズではなかなか出番に恵まれなかった。

転機となったのは2006年7月のインディアンス(現ガーディアンズ)へのトレードだ。ベン・ブルサードとのトレードで移籍すると、2008年には94試合で打率.309、14本塁打、OPS.946の好成績をマーク。翌2009年には完全にレギュラー定着を果たし、2012年までインディアンス、2013年はレッズ、2014~20年はレンジャーズで活躍した。

キャリアハイのシーズンはインディアンス時代の2010年で、この年は144試合に出場して打率.300、22本塁打、90打点、22盗塁、出塁率.401、OPS.885をマークし、「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは5.9を記録。レンジャーズ時代の2018年にはメジャー14年目にして初のオールスター・ゲーム選出を果たした。

メジャー16年間で通算1652試合に出場し、1671安打、打率.275、218本塁打、782打点、157盗塁、出塁率.377、OPS.824を記録。通算218本塁打は松井秀喜(175本塁打)を上回り、アジア人選手による最多記録となっている。大谷翔平(171本塁打)がその記録を抜くときに、チュ・シンスの名前は日本のニュースメディアでも取り上げられるだろう。

2020年シーズンを最後にアメリカを離れ、2021年からは韓国プロ野球のSSGランダースでプレー。7月に41歳となった今季は112試合に出場して打率.251、12本塁打、40打点、6盗塁、出塁率.377、OPS.772をマークした。2000年にマリナーズと契約したときにスタートしたプロ野球選手としてのキャリアは、いよいよ最終章を迎える。

The post 秋信守が来季限りで現役引退へ アジア出身最多の通算218本塁打 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.