20歳、この30年でほぼ半減 和歌山県内

2024年20歳を祝う式典の参加対象者

 2024年中に和歌山県内市町村が開く、20歳を祝う式典の参加対象者は8645(男4409、女4236)人で、統計が残る1983年以降で最少となることが県のまとめで分かった。最も多かった95年は1万5979人いたが、30年近くで半減する。

 昨年4月に成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、県内市町村では引き続き20歳を式典の参加対象としている。そのため、昨年から「成人式」ではなく「二十歳の集い」や「二十歳を祝う式典」などという名称で開いている。

 対象者は2003年4月2日~04年4月1日生まれだが、古座川町と太地町の式典は8月開催のため、来年度20歳となる04年4月2日~05年4月1日生まれとしている。

 県によると、対象者数は1995年から減少傾向になり、2018年から7年連続で減少している。24年は前年より20人少なくなる見込み。

 市町村別で最も多いのは和歌山市で3307人(前年比80人増)。次いで岩出市670人(15人減)、田辺市585人(37人減)、橋本市538人(42人減)、紀の川市521人(36人減)などとなっている。最少は北山村の4人(3人増)。16市町村で増え、14市町で減少した。

 式典は、紀北や紀中では1月7日に開く所が多いが、紀南では1月3日や4日が多い。会場は会館やセンターがほとんどだが、白浜町はレジャー施設「アドベンチャーワールド」を予定している。

 田辺市では、市とは別に地区独自の式典もある。大塔(対象者30人)は1月3日、芳養町(97人)は1月7日、本宮町(19人)は8月13日に開く。大塔、芳養町は本年度、本宮町は来年度20歳となる人が対象となっている。

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