高橋一生主演! 手塚治虫の名作医療漫画「ブラック・ジャック」が24年ぶりにドラマ化

テレビ朝日系では2024年に、高橋一生主演のテレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」(日時未定)を放送することが発表された。手塚治虫さんの名作漫画「ブラック・ジャック」が24年ぶりにドラマ化され、令和の世によみがえる。

「ブラックジャック」は、テレビ朝日で1981年に加山雄三主演で初めてドラマ化され、00年にTBSで本木雅弘主演のドラマが制作された。ほかにもさまざまな実写版、舞台版が制作され、作品によっては大幅なアレンジも施されてきた。主人公であるブラック・ジャックは、神業ともいえる手術の手腕を誇る、無免許の天才外科医。その医療技術で人々を救う単純なヒーローではなく、ドライであるが故に冷酷にも見える。表には見せない優しさや少しコミカルな面も持ち合わせ、超人的でありながら人間くささも併せ持つ姿が多くのファンをひきつけてきた。

高橋は「正直なところお話をいただいた時は、自分にできるのかと思いました。いくら彼の矜持(きょうじ)や人情、生に対する思いが好きであっても、いざ自分が演じるとなれば、当たり前ですが話は全く別です。好きというだけではどうしても成立しない何かがあると思うからです」と率直な心境を吐露。加えて「撮影が始まった今も、試されているようなことが日々起きています。多くの方の心の中にいるブラック・ジャック像や基盤を大きく外すことなく、何よりも自分が思うBJ像を一瞬でもこぼしてしまいたくありません。これまでと同じように、お芝居をする時は迷うことなく打ち出していきたい。演じさせていただくたびに納得し、許せる瞬間を積み重ね、それが作品になっていけるよう、毎シーン毎カットお芝居をさせていただいています」と真摯な姿勢で作品に挑んでいる。

監督を務めるのは、「アルプススタンドのはしの方」「性の劇薬」(ともに20年)でヨコハマ映画祭・監督賞を受賞し、「女子高生に殺されたい」「ビリーバーズ」(ともに22年)でも注目を集めた城定秀夫氏。脚本を担当するのは、「JIN -仁-」「天皇の料理番」(ともにTBS系)、連続テレビ小説「ごちそうさん」(NHK総合ほか)や、25年放送の大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合ほか)も手掛ける森下佳子氏。人物デザイン監修・衣装デザインを、大河ドラマ「龍馬伝」や「どうする家康」(NHK総合ほか)や、「精霊の守り人」(NHK総合)、映画「シン・ゴジラ」(16年)や「翔んで埼玉」(19年)でデザイン監修を担当した柘植伊佐夫氏が担う。

森下氏が脚本を務めた大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK総合ほか)、「天国と地獄 ~サイコな2人~」(TBS系)にも出演した高橋は、「森下さんが書かれる脚本は、表現が非常に豊かなんです。読み進めていくごとに『さあ、この場面はどうしたらよりすてきに立体化していけるだろうか?』と感覚が具体的になっていきました」とインスピレーションを刺激される脚本であることを伝える。

また、高橋主演のドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK総合ほか)でもデザイン監修を担当した柘植氏について、「僕は基本的に柘植さんが『大丈夫』と言ったら大丈夫なんです。柘植さんはうそをつかない方で、駄目だったら何度でもやり直す方。その柘植さんが、僕がブラック・ジャックの扮装をした時に『うん』と言ってうなずかれたので、きっと大丈夫だろうなと思っています」と、全幅の信頼を寄せていることを明かした。

そして、「この姿にいかに説得力をもたせながら、原作を愛する視聴者の皆さんの前に存在できるか…という点も大事だな、と。また、今回初めてブラック・ジャックと出会う方々にも、その人となりを分かってもらわなければなりません。このダブルスタンダードを成立させるためには、演者とスタッフの総合力が大きく関わってくるので、常に針の穴に糸を通すような感覚の撮影になるかもしれないなと思ってます。単純に“わーい! 『ブラック・ジャック』の世界にいる!”という気持ちには決してなれないですね」と常時緊張感を持って演じているようで、「『ブラック・ジャック』の世界や、手塚治虫さんの漫画がとても好きな方々に『うん、ありだわ』と言っていただかないと、失敗だと思っています。僕も自分自身が納得し許せる瞬間を求め、常に厳しい視線でお芝居を模索しているので、視聴者の皆さんにも厳しく見ていただきたいです」と、ストイックに取り組んでいる。

なお、なお、ブラック・ジャックの助手・ピノコを演じるキャストをはじめ、共演者は後日発表される。

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