特別支援学級で暴言と提訴 姫路、児童側2千万円請求

提訴後に記者会見する男児2人の父親=18日午前、兵庫県姫路市

 兵庫県姫路市立小の特別支援学級を担任していた40代の元男性教諭から「生きる価値がない」などの暴言や暴行を受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、小学6年の男児2人側が18日、市に計2千万円の損害賠償を求めて神戸地裁姫路支部に提訴した。

 訴状によると、2人は2018~21年度、元教諭から頭を床に何度もたたきつけられたり、「生きる価値なし。死ぬしかない」などと暴言を吐かれたりした。2人はPTSDと診断され、睡眠障害や物音に過敏になるなどの症状が出た。学校側は対策を講じず、3年以上虐待を放置し続けたと主張している。

 県教育委は21年、元教諭を懲戒免職処分としていた。

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