警察庁は15日、2023年1月〜11月期の犯罪統計を発表。刑法犯の認知件数(※)は、2019年以降で、2番目に多い64万6119件で、前年同期比17.5%増となった。
検挙件数、検挙人員、検挙人員のうち少年の数はそれぞれ、19年同期以降、前年同期まで右肩下がりとなっていたが、23年同期はいずれも前年同期を上回った。
※ 認知件数…警察などの捜査機関によって犯罪の発生が認知された件数
重要犯罪などの認知件数増加… 風俗犯は前年同期比40%増
凶悪犯(殺人、強盗、放火、不同意性交等)の認知件数は前年同期比で27%増加。放火の認知件数は15件減ったものの、殺人、強盗、不同意性交等の認知件数は前年同期を上回った。
賭博、不同意わいせつ、公然わいせつなどの風俗犯は前年同期比で40%増加。検挙件数も前年同期比で22.0%増えたが、検挙率は10.6ポイント下がった。
重要犯罪(殺人、強盗、放火、不同意性交等、略取誘拐・人身売買及び不同意わいせつ)の認知件数、検挙件数、検挙人員、検挙人員のうち少年の数は、それぞれ19年同期以降で、最多の件数を記録。
認知件数は前年同期と比べて28.6%増加した一方、検挙率は前年同期と比べ、6.2ポイント下がった。
犯罪統計は、全国の都道府県の警察から報告された資料をもとに、犯罪を数量的に把握し警察活動に役立てるために警察庁がまとめ作成している。なお、統計資料の数値は暫定値であり、来年2月1日に2023年の確定値が発表される予定だ。