れいわ新選組幹事長・高井たかし氏が明かす野党共闘の真実!れいわが譲れない連携の条件とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年12月15日に公開された動画ではゲストにれいわ新選組幹事長の高井たかし氏をお招きし、次期衆院選に向けた野党連携について語っていただきました。

野党4党の政策合意は誤報?その真実とは?

【このトピックのポイント】
・消費税減税が入らない野党連携はあり得ない。野党4党の政策合意は誤報
・れいわが一方的に選挙区をゆずる候補者調整ではなく立憲も大人の対応
・政治家と官僚ともに積極財政の考え方は広まりつつありいずれ国会の主流になる

高井氏のプロフィールは以下の通りです。

中学生の頃に「官僚たちの夏」を読んだことをきっかけに官僚を目指した高井氏。しかし、郵政省入省後に政治との癒着や腐敗を目の当たりにし、政治の道に進むことを決意したとのことです。

山本太郎氏との出会いはマレーシア視察に山本氏を誘ったことがきっかけ。その後、不祥事で立憲民主党を除籍された際に山本氏に声をかけられ、れいわ新選組に入党しました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして高井氏に回答していただきました。

立憲民主、共産、社民をどう思う?

安全保障関連法の廃止を求める「市民連合」は立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党の4党幹部と面会し、次期衆院選の野党連携に向け政策合意したとの報道が出ています。

高井氏はこの報道に対し「誤報」「政策合意はしていない」とコメント。要請書を受け取っただけだと訂正しました。

政策合意に至らなかった理由として、高井氏は政策の中に消費税減税が盛り込まれていなかった点に言及。

れいわの政策を実現するためには政権交代しなければならず、そのために野党連携も必要なものと認識する一方で「消費税減税ないし廃止が入らない連携や政策合意はあり得ない」とコメントしました。

れいわの今後の方向性について問うと高井氏は「まずはれいわが大きくならないと」と山本太郎氏の考えに言及。今の人数ではれいわが野党再編の中心になることは難しく、「議席を増やすことが最優先」とコメントします。

そのためには野党同士で戦わなければならない状況も出てきますが、立憲が消費税減税を争点に据えて戦うことに応じるならば連携できる可能性はあるとのことです。

また、連携するにあたっては候補者調整も重要な点だと高井氏。前回の衆院選では連携によってれいわが4割近い候補者を降ろしており、今回も同様のことになればれいわの議席を増やすことはできません。

高井氏は沖縄4区を例に挙げ、れいわが強力な候補を立てている選挙区や立憲や共産が立てていない選挙区については「せめて譲ってほしい」とコメントしました。

定数1の小選挙区でも一騎打ちであればれいわにも勝てる選挙区はあると高井氏。「野党第一党が全部の選挙区に候補者を出すんだということではなく、大人の対応をしてほしい」とコメントしました。

れいわ新選組入党の理由は?

政治家になる前は郵政省(現総務省)の官僚だった高井氏。MC鈴木が「官僚とれいわではマクロ経済に関する考え方が違うのでは」と問うと「そうでもない」と返しました。

高井氏によると、官僚の中には「隠れれいわファン」が多いとのこと。経産省が公文書で積極財政に言及したことなどを挙げ、財務省以外は積極財政に賛成している省も多いと語りました。

ただ、閣内不一致となることを避けるため、他の省庁が財務省の見解に対して真っ向から反対することができないのが現状。高井氏も国会議員時代に財務省と経産省の職員を呼んでその公文書について問いただしたそうですが、うまくはぐらかされてしまったようです。

MC鈴木「官僚をご経験されている高井さんだからこその深い見方ですね」

高井氏「官僚のことは世間一般には知られてないし政治家すらわかってない部分は結構ありますね」

政治家としてのキャリアは民主党からスタートし、その後維新の党、立憲民主党を経てれいわ新選組にたどりついた高井氏。政治的なスタンスはずっとリベラル寄りでしたが、経済政策の観点から見ると立憲とれいわでは違いがあります。

考え方が変わったターニングポイントとして、高井氏は民主党政権時の消費税増税に言及。当時は賛成票を投じたものの、後から間違いだったと感じるようになったそうです。

山本氏との出会いのきっかけになった2019年のマレーシア視察の時には消費税減税が必要だと強く感じており、党内にも同様の考えの議員は多かったとのこと。

消費税増税に踏み切った当時の幹部が減税に踏み切れないでいるのが今の立憲民主党であり、「まっとうな消費税減税を主張する人たちが代表になれば、その時には立憲とまた組むことができると思う」と高井氏は語りました。

れいわが主張する積極財政は国会のなかでも広がりつつあり、自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」には100人を超える会員が在籍しています。

高井氏は「早晩国会の中では主流になる。積極財政をテーマにして自民党も含めた政界再編をやるべき」とコメントしました。

動画本編はこちら!

野党連携で野党第一党に望む対応とは?

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