フェラーリ、イーフェイ・イェの公式ドライバー加入を発表。クビサと“3台目の499P”をドライブか?

 フェラーリは12月18日、イーフェイ・イェが2024年からオフィシャルドライバーとして加わると発表した。

 中国・西安生まれ、現在23歳のイェは過去2シーズンをポルシェ・アジア・パシフィック・モータースポーツの選抜ドライバーとして過ごした。2023年はWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスで、ハーツ・チーム・JOTAのポルシェ963をドライブした。

 しかしイェは先週になって、ポルシェからの離脱を明らかにしていた。

 イェについては、来季のWECハイパーカークラスでAFコルセがオペレートする“3台目のフェラーリ499P”=83号車をドライブすることが濃厚との憶測が飛び交っている。

 フェラーリは、イェの加入を認めた短いリリースの中で、彼の2024年のレースプログラムについては言及しておらず、その計画は「間もなく発表される」とだけ記している。

 フェラーリのグローバル耐久責任者であるアントネッロ・コレッタは、「イーフェイをフェラーリに迎えることができてうれしく思う。イーフェイはその若い年齢にもかかわらず、世界耐久選手権で最速のドライバーのひとりとして頭角を現すに至った」と語った。

「イーフェイの耐久レースでのキャリアの中で、優れたリザルトは際立つものだ。この出発点から、跳ね馬ファミリー内で一緒に前向きな道を築くことができると確信している」

 イェ自身も、次のようにコメントしている。

「フェラーリの公式ドライバーになれると聞いたとき、とても興奮した。僕にとっては、夢が実現したことになる。跳ね馬で始まるこの新たなスポーツの章は、間違いなく僕のキャリアのマイルストーンとなる」

 これまでのところ、AFコルセの名の下にエントリーされている83号車において参戦が明らかになっているのは、ロバート・クビサただひとりだ。

 もしイェがクビサに加わることになれば、ルイ・デレトラズとともにチームWRTで2021年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ/LMP2のタイトルを獲得したパートナーシップが再び実現することになる。

2024年シーズンに向け、フェラーリ陣営のAFコルセへの加入が発表されたロバート・クビサ
フェラーリAFコルセが2023年のWECハイパーカークラスに投入した『フェラーリ499P』

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