札幌市内バス路線維持、困った 運転手不足/コロナで減少、乗客戻らず/「8、9割赤字」 再編さらに広がる可能性

1日からのダイヤ改正で、札幌市北区あいの里から市中心部への直通便が廃止された北海道中央バス

 札幌市やバス事業者が市内バス路線の維持に苦悩している。バス運転手が不足する中、コロナ禍の影響で減った利用者が戻ってきていないためだ。北海道中央バス(小樽)は市営地下鉄路線と重複する区間については短縮や廃止などの再編に今月踏み切ったが、他社も同様の判断を強いられる可能性が出ている。一方、路線再編や市の補助金だけでは経営に限界を迎えつつある。来年は運賃値上げが予定され、利用者も「痛み分け」を求められる。

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