BP、紅海航行を見合わせ フーシ派攻撃、安全確保で

 【ロンドン共同】英石油大手BPは18日、紅海を経由した全ての航行を当面見合わせると明らかにした。パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を受け、イスラエルを敵視するイエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で商船攻撃を繰り返しており、船員の安全を確保する。

 英BBC放送などが報じた。欧州の海運大手も一時的に紅海の航行を見合わせる方針を打ち出しており、輸送費の高騰や配送の遅延など物流への影響が懸念される。

 BPは声明で「働く人の安全・安心が最優先事項だ」との考えを示した。

 台湾の長栄海運も18日「リスクの高まりと安全への配慮」を踏まえ、イスラエルとの輸出入サービスを一時的に取りやめると発表した。

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