【マレーシア】JACTIM基金の研究コンペ選考会を開催[社会]

JICAは7日、JACTIM基金の研究コンペ選考会を開催した(JICA提供)

国際協力機構(JICA)は18日、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)基金の研究コンペ選考会を7日に開催したと発表した。

JACTIMは2012年から基金を通じて毎年、JICAが技術協力を行うマレーシア日本国際工科院(MJIIT)の学生に研究助成金を贈呈している。

本年度の研究テーマは「スマート・テクノロジー・フォー・サステナビリティー(持続的発展のためのスマート技術)」。コンペには33件の応募があり、JACTIMから3人、マレーシア国内の大学から3人の計6人が外部評価員として選考した。選考会は、応募者が事前に準備した研究ポスターに基づき、評価者に向け手短に研究目的やこれまでの成果を発表する、ポスター発表形式で実施した。

優秀賞には、学部、修士、博士の各カテゴリーで5つのチーム(個人を含む)が選ばれた。バナジウム電池技術や都市部の洪水予測、A型インフルエンザの予測モデルなど、さまざまな技術のテーマでの研究が選抜された。また、MJIITの各講座(研究室)の応募件数を踏まえ、エンジニアリング材料・構造講座、都市環境風工学講座、化学エネルギー変換・応用講座の3つの講座が講座賞を受賞した。

優秀賞や講座賞に選ばれたチームや講座には、それぞれJACTIM基金から賞金が授与される。受賞した博士課程学生は「学生が研究成果をアカデミア以外の人に発表する貴重な経験ができた」と述べた。

© 株式会社NNA