[未来支える]こども未来寄付へ フード1品100円積み立て 「支援 お客さんと一緒に」 那覇のカフェ「ゴールドダスト」

こども未来プロジェクトのシールを入口に貼って支援を呼びかけるゴールドダストの新垣勝信店長=14日、那覇市牧志の同店

 那覇市牧志のカフェ「ゴールドダスト」(新垣勝信店長)が、子どもの貧困解消に取り組む「沖縄こども未来プロジェクト」(代表・武富和彦沖縄タイムス社長)への寄付金を集めるため、注文を受けたフードメニュー1品につき100円を積み立てている。4月に始めた活動は徐々に知られるようになり、今では応援目的の客も。新垣店長は「支援の輪が広がるきっかけになれば」と期待している。(社会部・島袋晋作)

 新垣店長は1948年生まれの75歳。戦後で沖縄が貧しい時代、両親とも自営業で忙しく、幼い頃は寂しい思いもしたという。そんな生い立ちから、子どもたちと関わる仕事がしたいと、20代半ばで保育園経営に乗り出した。

 保育園には生活に困窮する家庭の子どもも少なくなく、夜の仕事に就かなければならない親の事情をくんで当時は珍しかった24時間保育を行った。

 その後、アパレルショップ経営を経て27年前、バー「ゴールドダスト」を開店したが、3年前に昼営業も開始。貧困家庭の子どもたちと関わった経験を振り返り、看板メニューのクラムチャウダーやパンケーキを無償で提供する「子どもカフェ」を開催してきた。

 100円積み立ての企画は、来店客にも子どもの貧困問題を知ってもらいたいと企画。年度末に同プロジェクトへ寄付する予定で、新垣店長は「お客さんと一緒に子どもの貧困問題解消に取り組みたい」と話した。

 カフェは月~土曜の午前11時~午後5時の営業。電話098(867)5118。

(写図説明)こども未来プロジェクトのシールを入口に貼って支援を呼びかけるゴールドダストの新垣勝信店長=14日、那覇市牧志の同店

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