来年も健康で幸せに…60年続く「しめ飾り」作り大詰め、福井県池田町から2万個出荷へ

縁起物を取り付け、しめ飾りを仕上げる住民たち=12月18日、福井県池田町水海の水海〆縄会館

 正月用のしめ飾り作りが、福井県池田町水海で大詰めを迎えている。地元住民が無病息災や家内安全の願いを込め、縁起物のダイダイやユズリハを丁寧に取り付けている。

 水海区では約60年前からしめ飾りを作っており、現在は福井市のベル内の「こっぽい屋」と町内のまちの駅「こってコテいけだ」で販売している。玄関用や車用、神棚用など約10種類あり、今年は12月28日ごろまでに計約2万個を出荷する予定。

 12月18日は「水海〆縄会館」で10人ほどが作業し、一般家庭の玄関用を約200個を製作した。2人一組になり、地元で集めた稲わらで編んだしめ縄に縁起物を針金で固定していった。

 20年以上携わっている女性(87)は「左右のバランスが大事。しめ飾りをつけて健康で幸せに過ごしてほしい」と話していた。

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