マッサージと称し部員にわいせつな行為 元教員に懲役2年6月 那覇地裁沖縄支部

 沖縄県内の中学校部活動で2020年にマッサージと称して1年の女子部員2人にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた当時教員で部活顧問だった30代会社員の男の判決公判が18日、那覇地裁沖縄支部であった。林田海裁判官は懲役2年6月(求刑懲役4年)を言い渡した。

 被告側が否認した1件について林田裁判官は、被害者の証言は信用性が高いなどとして成立を認めた。

 林田裁判官は、被害者がけが防止のためにマッサージを受けると誤信して抵抗できない状態に乗じて犯行に及んだと認定。自己の立場を悪用した巧妙な犯行で卑劣な上、動機は「甚だ身勝手で、強い非難に値する」と批判した。

 同一被害者へ複数回、また計6人へわいせつ行為に及んだとの被告供述から、常習性を認めた。信頼していた被告から被害に遭った精神的苦痛は大きいことなどを挙げ「実刑は免れない」と結論付けた。

(資料写真)那覇地方裁判所沖縄支部(Googleストリートビューから)

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