全米労組が日鉄の買収反対 当局に慎重審査求める

 【ニューヨーク共同】全米鉄鋼労働組合(USW)は18日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収に反対する声明を発表した。「従業員の懸念を押しのけて外資系企業に売却することを選択した」とUSスチールを非難し、米国の規制当局に買収を慎重に審査するよう求めた。

 USWはUSスチールの従業員を含む約120万人が加盟する大手労組。買収について組合側に事前の連絡がなかったと指摘し、規制当局に対し「米国の国家安全保障上の利益にかなうのか、労働者に利益をもたらすのかを判断するよう働きかける」としている。

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