メタバース活用の可能性探り検証開始 ノウハウ蓄積へ足利銀行の新たな取り組み

 インターネット上に作られた仮想空間、いわゆる「メタバース」の活用の可能性を新たに探ろうと県内の金融機関で来春入行を予定している職員を対象にしたセミナーが12月18日宇都宮市内で開かれました。

 この取り組みは近年のオンラインによるコミュニケーションの需要の高まりから宇都宮市に本店を構える足利銀行が「メタバース」の将来の活用を見据えてそのノウハウを蓄積していこうと検証をスタートさせたものです。

 初回の18日は来春の入行予定者およそ100名を対象に「宇都宮ブランド戦略」をテーマにしたセミナーを宇都宮市と連携しておよそ1時間ほど行いました。参加者はスマートフォンのアプリから仮想空間に自分の分身、アバターを登場させ画面上でセミナーを受講します。

 国内ではすでに社員教育や仮想空間上に店舗を構えるメタバース支店としての活用事例があることなどから、足利銀行では今後先進事例などを参考に資産運用や住宅ローンの顧客向けセミナーなどの活用を探ることにしています。

 セミナーでは最後にメタバース上で集合写真をスクリーンショットで撮影するなど、新たなコミュニケーションのあり方について早速実践していました。

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