戸栗美術館 「花鳥風月―古伊万里の文様―」2024年1月7日から開催

茶道人.com編集部[著]

戸栗美術館(東京都渋谷区)では「花鳥風月―古伊万里の文様―」を2024年1月7日から開催します。本展では、国産磁器として初めて誕生した伊万里焼の文様に着目し、日本文化の独自性を垣間見ることのできる古伊万里が約80点展示されます。

伊万里の茶道具は馴染みのないように感じられるかもしれませんが、茶道具は伊万里の草創において重要な役割を持っていました。同館では、山のある風景が描かれているものについて「山水文」と呼び、伊万里焼の場合は曲面にも表されているのが特徴です。今回展示される作品の中に、月の浮かぶ山水景を描いた水指「染付 山水文 水指」があります。器の形を生かした構図のもと、遠近感のある風景が描かれています。

本展では、古伊万里を文様モチーフごとに展示するなどさまざまな工夫が凝らされています。ぜひこの機会に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

2024年1月7日から3月21日まで。
戸栗美術館

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